日本滞在2012〜第1週目

横須賀佐島港
5月5日
海に面した佐島にある魚料理の店に行くが、どこも満員。駐車場には遠方からの車も多い。そうだ、日本のゴールデンウィークというのはこういうものだった。魚は諦めて、その近くのインドカレー屋に行ってみたらそこはガラガラだった。スタッフ全員がインド人なのだが、皆さん流暢な日本語を話す。20代半ばの女性の店員さんと話したら、この方がオーナーだそうでびっくり。シーフードカレーがおいしかったです。
その後、佐島しらすの直売店、山茂丸へ。ここは地元タウン誌の記者をしている母が昔から知っているお店で、この日は釜揚げから冷却、パッキングまでの過程を見せていただいた。ここのしらすは最高においしいので、三浦半島に来られる際はぜひお立ち寄りを!こどもの日、帰りに和菓子屋で柏餅を買う。今も昔も私はみそあんが一番好き。
5月6日
午前中、逗子の披露山公園と大崎公園へ。どちらも高台にあり、やや霞んでいたものの、ここから江ノ島方面の眺めはなかなかすばらしい。眼下には、逗子のビバリーヒルズと呼ばれているらしい超高級住宅街が広がり、その後歩いてみたが、道幅は日本の住宅地と思えないほど広いし、まあすごかった。
その後、落合シェフ(私は知りませんでしたが、有名な方みたいですね)のグランブルーというレストランで、GW限定のお昼のバイキング。すごい人気のお店みたいで、9時に電話しても海に面したテラスの席しか取れなかったのだとか。が、行ってみたら運よく屋内の席で食事することができた。ウニパスタというのが絶品。後で、テラスに出てみたら、ここでゆっくり食事することなど不可能というほどの強風が吹き荒れていた。思えば、ちょうどこの時間帯、茨城であの恐ろしい竜巻が猛威を振るったのだった。夜テレビで見たときは、唖然とするほかなかった。こんなことが日本で起こるなんて・・・。
夕方横浜に行き、数年前にブログを通じて知り合った写真家の大洲大作さんに会う。この6月22日からベルリンのgalery sonで個展INVISIBLESCAPESを開くことになり、ささやかながらお手伝いをさせてもらっている。大洲さんは海や光をテーマに写真を撮られているのだが、海沿いを歩いてときどき出会う原子力発電所に引っかかりを感じ、以前から強い問題意識を持ってきた方でもある。今度の個展でも、この3月大洲さんが福島で撮影してきた写真も展示される予定だ。「フクシマ」がテーマに絡んでくると、大洲さんが見せたいと思うものと、ドイツのギャラリー側が期待するものとの間には、どうしても食い違いが出てくる。「フクシマ」を全面に出すとなると、どうしても写真が説明調というか、報道写真としての要素が高くなるのは否めない。そこの辺のバランスで大洲さんも悩んでおられるようだったが、多くの人に見に来てもらえる個展になればと願うばかり。詳細はこの場でもまたご連絡します。
横浜の老舗「勝烈庵」でいただいたおいしいトンカツとほくほくの海老フライ
5月7日
高校と浪人時代にフルートを習っていたS先生に12年ぶりに再会。日ノ出町のご自宅にお邪魔して、フルートのデュエットを楽しんだ後、横浜駅ベイシェラトンのレストランでランチをご馳走になった。先生との再会は、お嬢さんがツイッターで私を見つけ、メッセージをくれたのがきっかけだった、という・・・。S先生は、育ち盛りの息子さんが2人いることに加え、ご両親の介護もあって、本当に毎日お忙しそうだったけれど、フルートは今も教えられていて、見せてくれた発表会の写真からは楽しそうな様子が伝わってきた。ベルリンにもいつか遊びに来てほしいな。
レストランからの眺め。横浜駅とベイブリッジの方を望む。
日ノ出町駅前。私が生まれる前からあった駅前の不二家などが3月で閉店し、これから大規模な再開発事業が始まるらしい。
5月9日
母の昔からの友人を訪ねて葉山へ。お目当てのカレー屋が閉まっていたので、御用邸の近くにある魚竹という昔ながらの食堂へ行く。海藻を練り込んだ緑の麺と魚介のスープで作った葉山ラーメンが、なかなかおいしかった。
5月10日
この日は東京。最初に渋谷のNHKへ。昨年ある番組の準備でお世話になったディレクターのHさんとランチをご一緒した。電話でやり取りしたことしかなかったのだが、同世代ということもあり、とても話しやすい方。竜巻の取材で、2日間徹夜状態だったとか。突如大雨が降ったので、Sさんにビニール傘をお借りして、近くのNHK出版へ。「テレビでドイツ語」の連載でお世話になっているここの編集部の方とは気心が知れており、今回も楽しい時間を過ごすことができた。少し時間が空いたので、ここぞとばかりタワーレコードへ。平日なので閑散としていたけれど、品揃えはDussmanよりも豊富だし、店員のPOPには情熱がこもっている。ここ数年、秋葉原の石丸をはじめ、日本に帰ったときはよく立ち寄っていた大型クラシックCDの店がいくつも消えてしまったけれど、ここはなくならないでほしいと思う。クレンペラーのメンデルスゾーン、ヴァントの「プルチネッラ」、細川俊夫さんのフルート作品集などを購入。夜は、弟の知人の編集者と麹町で会食。普段そうなかなか接点を持てない方なので、弟が紹介してくれたのはありがたかった。
5月11日
「かいじ」からの車窓
午後、飯田橋の出版社で打ち合わせ。夕方、新宿駅から特急かいじで妻の実家のある山梨へ。特に八王子を過ぎて、山間部に入ってからの変化に富んだ眺めは、平坦な北ドイツでは決して味わえないもの。毎回のことながらわくわくした。
これから大きくなるぶどう(巨峰)の房



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One Response

  1. かりん
    かりん at · Reply

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    いそがしくも、素敵な日本滞在ですね!
    そして、お母様はスーパーコックさんだけでなく、記者もされていたんですか!
    真人さんのすてきな記事のセンスはすでに母から・・・。

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