発掘の散歩術(29) - 解剖劇場へようこそ -

発掘の散歩術(29) – 解剖劇場へようこそ –

Brandenburger Tor (2009-06) 初めてベルリンを訪れる人の多くは、まずブランデンブルク門に立ち寄る。あの古代ギリシア様式の門を設計し、歴史に名を残したのが建築家カール・ゴットハルト・ラングハンス(…

発掘の散歩術(27) -よみがえる市営浴場-

発掘の散歩術(27) -よみがえる市営浴場-

Stadtbad Prenzlauer Berg (2012-09-09) 「アルトバウ」と呼ばれるベルリンの古いアパートは、19世紀末から20世紀初頭に建てられた、つまり築100年を越えるものが多い。私が今住んでいるア…

発掘の散歩術(26) -市制775年!中世のベルリンを掘り起こす-

発掘の散歩術(26) -市制775年!中世のベルリンを掘り起こす-

お祭りが行われたニコライ教会前にて。プロイセンの地方警官に扮した男性は、頻繁に記念撮影に応じる 今年2012年は、ベルリン市の市制775周年である。ブランデンブルク司教と辺境伯との間で交わされた1237年10月28日の文…

ベルリンで味わうロシアンティー

ベルリンで味わうロシアンティー

目抜き通りのウンター・デン・リンデンから一歩入ったところに構えた、かつて宮殿だった建物の中に、そのお店はあります。店の名は「タジキスタン茶館」(Tadschikische Teestube)。 一歩入った瞬間、そこはもう…

発掘の散歩術(23) -フンボルト・ボックスから眺める未来のベルリン-

発掘の散歩術(23) -フンボルト・ボックスから眺める未来のベルリン-

Unter den Linden (Ohne die Linden?) 2012年2月 ブランデンブルク門から東に延びるベルリン随一の目抜き通り、ウンター・デン・リンデンを最近初めて歩いた方は、びっくりされたかもしれない…

発掘の散歩術(20) - 地上防空壕で観る現代アート -

発掘の散歩術(20) – 地上防空壕で観る現代アート –

ミッテのラインハルト通りにそびえ立つ地上防空壕。屋上にボロス氏のペントハウスが見える 不要となった建物は解体して新しく造り替える。一方、残す価値のある古い建物は修復して大事に使い続ける。程度の違いこそあれ、ドイツでも日本…

発掘の散歩術(19) -シャルロッテの夢の館  グリュンダーツァイト博物館-

発掘の散歩術(19) -シャルロッテの夢の館  グリュンダーツァイト博物館-

グリュンダーツァイト博物館内にある女性の部屋 比較的暖かい冬とはいえ、長時間の散策にはまだ厳しい季節。こんな時は屋内で過ごすに限る。1月のある水曜日、私の中でのとっておきの博物館に行ってみようと思い立った。それが、ベルリ…

発掘の散歩術(14) -ミース・ファン・デル・ローエのバースデーパーティー-

発掘の散歩術(14) -ミース・ファン・デル・ローエのバースデーパーティー-

夕暮れ時のレムケ邸で踊る人たち (2011-08-14) アレクサンダー広場からトラムのM4に揺られること約25分。ヴァイセンゼーという湖を過ぎて間もなく、ブッシュ・アレー/ハンザ通りという停留所で降りた。普段ベルリンの…

発掘の散歩術(12) - 眠りから覚めたシュプレーパーク -

発掘の散歩術(12) – 眠りから覚めたシュプレーパーク –

一見、行楽客で賑わうどこかの遊園地の写真かと思われるかもしれない。だが、よく見るとどこか違う。恐竜のオブジェは無惨にも肢体がバラバラになり横たわっている。奥の大きな観覧車は錆び付き、人を乗せて回ることはもはやない。 ここ…

発掘の散歩術(12) - 眠りから覚めたシュプレーパーク -

発掘の散歩術(12) – 眠りから覚めたシュプレーパーク –

一見、行楽客で賑わうどこかの遊園地の写真かと思われるかもしれない。だが、よく見るとどこか違う。恐竜のオブジェは無惨にも肢体がバラバラになり横たわっている。奥の大きな観覧車は錆び付き、人を乗せて回ることはもはやない。 ここ…

発掘の散歩術(11) - ユダヤのカフェ・ハウスでの時間 -

発掘の散歩術(11) – ユダヤのカフェ・ハウスでの時間 –

常時警官が立ち構えているベート・カフェの入り口 Sバーンのオラーニエンブルガー通り駅からトゥホルフスキー通りを北に向かって歩き、アウグスト通りを越えると、白黒の独特の字体で「Beth-Café」と書かれた看板が右手に見え…