
ホテル・ボゴタ 最後の記録(1)〜重層的な時間を持つ空間
Hotel Bogota、このホテルの名前を最初に知ったのは写真家橋口譲二さんのHPにある「橋口便り」でだったと思う。2004年頃、橋口さんはクーダムから一歩入った通りにあるこのホテルに泊まりながら制作活動をされていた。…

発掘の散歩術(40) -クーダムの地下世界をのぞいて-
数カ月前、ベルリン西地区の目抜き通りクーダム207-208番地の商業ビルが、来年秋に取り壊されるという記事が新聞に掲載された。このビルの中には劇場のほか、「ザ・ストーリー・オブ・ベルリン」という私営の博物館がある。その中…

ホテル・ボゴタ終焉の危機
現在、ベルリン西地区の目抜き通り「クーダム」ことクアフュルステンダムを歩いていると、周辺一帯が急激な変化の渦中にあるのを実感します。昨年、ツォー駅近くに高層ビルが完成し、5つ星ホテル「ヴァルドルフ・アストリア」が開業。ま…

発掘の散歩術(32) – テーゲル湖の「マリー」に会いに –
何年住んでいてもドイツの冬の寒さは身にこたえるが、「今週末の気温は零下10度を下回る見込み」などという予報を耳にすると、たじろぐ反面、心のどこかでときめいている自分がいる。そんな予報が出された1月末、ある期待を胸に、テー…

驚きのトンネル強盗事件の行方は?
つい先日、新聞に地下トンネルらしき写真が大きく掲載されました。厚さ50センチはありそうなコンクリートの壁をくり抜いた穴の向こうに、トンネルが奥へと続いています。天井を木の柱で補強するなど本格的な造り。一見して、素人が簡単…

発掘の散歩術(30) – 劇場で観るエーリッヒ・ケストナー –
子どもが読んで楽しめ、大人が読んでも味わえる本というのがある。エーリッヒ・ケストナー(1899~1974)の小説はその代表格ではないだろうか。『エーミールと探偵たち』『ふたりのロッテ』『点子ちゃんとアントン』……。子ども…

古き時代のカフェ文化に誘う「グロス」
ベルリンの西地区を代表するショッピング街、クアフュルステンダム(通称「クーダム」)は、19世紀後半、時の宰相ビスマルクの「ベルリンにも、パリのシャンゼリゼ通りのような華やかな通りを」という願いのもと、発展を遂げていった通…

発掘の散歩術(24) -ボヘミア村の誕生日-
6月の週末、ノイケルン地区で開催されたアートイベント「48時間ノイケルン」を見に行ったときのことだ。同地区内のリクスドルフ(ドルフ=村)を歩いていたら、普段は静かなこの場所に祝祭的な雰囲気が漂っている。キルヒガッセという…

発掘の散歩術(17) -ヤギが闊歩する「都会の中のパラダイス」-
昨年夏のある日、シャルロッテンブルク宮殿の南側のダンケルマン通りを歩いていた時のこと。ごく普通の建物から中庭に抜ける道に、人の流れができていた。何だろうと思い、その流れに吸い寄せられるように中庭に抜け出ると、そのまぶしい…

Darumaのカツ丼、再び!
もう2年近く前になりますが、「ベルリンでカツ丼が食べたくなったら・・・」というエントリを書いたところ、結構な反響があり、いまだに「ベルリン カツ丼」のキーワードでこのブログにたどり着く(?)方が毎月何人かはいらっしゃいま…

ベルリンでカツ丼が食べたくなったら・・・
先日、カント通りの牛丼屋さんのことを紹介したら、ずいぶんと反響があったので(笑)、ベルリンで食べられる私の好きな丼ものをもう一つご紹介しましょう。以前、私のトンカツへの愛について、こちらで告白したことがありますが、同様に…

BVG船に乗ってクラドウへ
孔雀島からは、前回の218番バスで市内に戻ることができるが、少し変化があった方が面白いので、ヴァンゼーの駅前から出ている船で対岸のクラドウ(Kladow)へ渡るルートをご紹介しよう。BVG(ベルリン交通局)といえば、まず…
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