Hamburger Bahnhof – Museum für Gegenwart(10月18日)
昨日、ベルリンにいらしていたお客さんと一緒にハンブルク駅現代美術館に行ったら、かなり面白い展覧会に出くわしました。まず、建物に入ってすぐの場所に広がっている金色のじゅうたんのような何か、これ一体何だと思いますか?
実はこれ全部キャンディーなんです。勝手に拾ってなめていいことになっています。
フェリックス・ゴンザレス=トレス(Felix Gonzalez-Torres)は、キューバ系のアメリカ人アーティスト。自身の政治的、社会的メッセージを極めて簡潔な形で表現しようとした、いわゆるミニマル・アートですね。彼は1996年、エイズで39歳という若さで亡くなっています。
これもキャンディー。「予備は無限にあるので、一つ取って行ってください」なんてことが書いてある(笑)。
壁一面に飾られているのは、どうやら全部錠剤のようです。毒々しい色をしているものもあるんですが、こうして並べてみるとなかなかきれい。
これもびっくりしたこと。入り口付近のいくつかの部屋にはこのようなポスターが置かれているんです。いい紙を使った立派なポスターなんですが、これも自由に持ち帰っていいことになっています。気に入ったポスターを選んでぐるぐる巻くと、そばにいる係員が輪ゴムをくれます(笑)。
キャンディーにしろポスターにしろ、常に予備を補充しなければならないので美術館の人は大変でしょうが、それゆえにフェリックス・ゴンザレス=トレスの作品はプライベートとパブリックにおける大きな問題提起を投げかけたと言われています(この展覧会は2007年1月9日まで)。
印象に残ったものをもう一つ、これはフランス人アーティスト、クロード・レヴェック(Claude Lévêque)のHymneという作品です。この美術館の明るい空間と絶妙にマッチしていました(2007年2月4日まで展示)。
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フェリックス・ゴンザレス=トレスのキャンディーを私は2001年に横浜トリエンナーレで食べて(見て)いるのですよ!あの時は確か残り50個くらいしか残っていなかった。。私にとっても大変印象に残った作品でした。こちらのブログであの作品に再会できて不思議な気持ちです。そして、私がハンブルク駅現代美術館で大好きだったのが錠剤の作品でしたので2度嬉しい再会です。
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面白そうな展覧会ですね!来年1月までなら、なんとか都合をつけていけそうです。ハンブルグもまだ行ったことがないし、本格的な冬が来る前に週末旅行を計画しようかな。
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>madonotabiさん
コメントありがとうございます。
madonotabiさんはこの作品をすでに体験済みでしたか!
食べて、持ち帰れるアート作品、面白いですよね。
もらってきたポスターもなかなかすてきで、早速部屋の壁に貼ろうと思っています。錠剤の作品もユニークですよね。細かいものを観察するのが好きな人にはたまらないかも・・
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>のだめさん
こんにちは。この美術館はモダンアートが好きな人なら、絶対おすすめの美術館だと思います。ベルリンは大分寒くなってきましたが、ぜひ遊びに来てくださいね。
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こんにちは。
ハンブルク駅現代美術館いいところですね。私も行ったことがあります。
ちなみに、錠剤の作品はトレスのものでなくダミアン・ハーストの作品ですね。
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>Keiさん
はじめまして。
錠剤の作品についてのご指摘ありがとうございます。
ダミアン・ハーストは他にもずいぶんユニークな作品を作っているのですね。錠剤だけでなく薬局を模した作品もあるそうで、観てみたいです。