「ホロコースト追悼記念日」 BZ Lexikon(144)

私はまだアウシュヴィッツに行ったことはありませんが、ポーランド名でオシフィェンチムというその街を列車で通ったことだけはあります。私がベルリンに来た年の年末、列車でプラハからクラクフへ向かいました。オシフィェンチムはクラクフの数10キロ手前に位置します。ちょうど雪の日でした。あの辺りは小さな沼が点々とした湿地帯で、いかにも「こんなところに一人で迷い込みたくないな」と思わせる雰囲気が漂っていました。そして列車がついに”Oświęcim”と記された駅のホームに到着した時の衝撃。もちろん強制収容所があった場所はそこから少し離れているのですが、本当にそれだけで衝撃的でした。1月27/28日の紙面より。
Lexikon: Holocaust-Gedenktag(ホロコースト記念日)
Jeweils am 27. Januar wird weltweit des Holocausts gedacht. Das Datum bezieht sich auf die Befreiung des größten Konzentrationslagers, Auschwitz, durch sowjetische Truppen am 27. Januar 1945. Seit 1996 gedenken die Deutschen an diesem Tag der Millionen Opfer des Völkermords. Im November 2005 verabschiedete auch die Vollversammlung der Vereinten Nationen eine Resolution, die den 27. Januar zum Gedenktag macht.
訳)毎年1月27日は世界中でホロコーストを追悼する。この日付は、最大の強制収容所アウシュヴィッツが、1945年1月27日にソ連軍によって解放されたことに関連している。1996年以来、ドイツ人は大量虐殺された数百万人の犠牲者をこの日に追悼する。2005年11月には、国連総会も1月27日を記念日とする決議を採択した。
●シャミッソーの「影をなくした男」を読み終え、今度は「地下のベルリン」(河合純枝著)という本を読み始めました。これまた非常な力作です。今回日本から持って来たベルリン関連本は面白いものばかりで、重いのを持って来た甲斐がありました。折りに触れて感想も書きたいと思っています。



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11 Responses

  1. しゅり
    しゅり at · Reply

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    マサトさん、こんばんは!
    河合純枝著「地下のベルリン」は本当に力作ですよね。
    私もあの本は大好きです。
    あの本に記されたところを回りたいと思いつつ
    2度のベルリン行きでは中々実行できずに悔しく思っています。
    あの本で一つだけ注文をつけるとすれば
    もうちょっと場所を詳しく書いて欲しかったなということでしょうか。
    クロイツベルクの石炭屋さんの場所なんて
    一体どこなんだろうーと気になっています。
    マサトさんの感想を楽しみにしています。

  2. しゅり
    しゅり at · Reply

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    追伸です。

    NHKの衛星放送でちょっとだけARDのニュースが見れるのですが
    日曜日の朝のニュース(こちらの時間です)では
    このホロコースト記念日を大きく取り上げていました。

  3. gramophon
    gramophon at · Reply

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    日本ではクリント・イーストウッド監督作品『硫黄島からの手紙』が話題になってます。

    だいぶ前に『地下のベルリン』興味深く読みました。遺構がそのままというのも驚きました。
    この間マサトさんが読まれた『ベルリン戦争』を私も古本探して読みましたが、知ってる地名が出てきて、戦中の様子がよくわかり複雑な気持ちになりました。

  4. ぷりんつ・あるぶれひと
    ぷりんつ・あるぶれひと at · Reply

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    アウシュヴィッツが解放されても約3ヶ月は、残存する収容所で虐待・殺戮が行われていたことを忘れてはならないでしょう。

    『地下のベルリン』、当方のサイト作りに欠かせない書籍の一つでございます。

  5. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >しゅりさん
    こんにちは。しゅりさんは、「地下のベルリン」をもう読まれていましたか。さすがですね!
    >クロイツベルクの石炭屋さんの場所なんて
    それは一体どこでしょうね。まだそこまで読んでいないのですが、気になります。興味ある場所だったら、何とか探り当てたいですね。

    >このホロコースト記念日を大きく取り上げていました
    最近のイランの政策といい、ネオナチ問題といい、いまだにアクチュアルなテーマですものね。

  6. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >gramophonさん
    >クリント・イーストウッド監督作品『硫黄島からの手紙』
    確かドイツでも最近封切りになったはずです。日本での評判もかなりいいですから、ぜひ観たいですね。

    >『ベルリン戦争』を私も古本探して読みましたが
    それはありがとうございます。60年前の出来事とは思えないほど、当時のベルリンのことが生々しく描かれている本だと思います。近いうちにここでも取り上げるつもりです。

  7. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >ぷりんつ・あるぶれひとさん
    >アウシュヴィッツが解放されても約3ヶ月は、残存する収容所で虐待・
    >殺戮が行われていたことを忘れてはならないでしょう。

    本当におっしゃる通りですね。その3ヶ月の間に、あとどれだけの人が犠牲にならなければなかったのでしょうか・・・

  8. shio
    shio at · Reply

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    マサトさん、こんにちは!
    このブログはいつも本当にタメになります(^^)
    今日ものぞいて良かった♪
    「地下のベルリン」「影を無くした男」、
    両方ともてても面白そうですね!
    読んでみます。

    私が最近読んだ本は、
    ベルンハルト・シュリンクの『朗読者』。
    あまりにも自分の生活とかけ離れていて、
    その全ては理解できなかったけど
    (いや、たぶんほとんど理解できてないかも。。)、
    くり返し読みたい本です。

    それから数年前に読んで衝撃を受けた
    クラウス・コルドンの『ベルリン1933』。
    ヒトラーが政権をとった年のベルリンを
    1人の少年の目からうつし出した小説で、
    私はこの本から文化の力を教わりました。
    ベルリンの地理をもっと知っていたら、
    もっと小説の世界を楽しめたかも!

    すでにどちらも読まれているかもしれませんね。
    また良い本があったら、
    ぜひぜひブログで紹介してくださいネ(^O^)

    29日には、国連でホロコーストの追悼記念式典が
    行われたとか。
    日本の戦争の歴史にも、
    もっと光をあてていけたら。。。
    ぼんやりとした、私の願いですが。

  9. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >shioさん
    コメントどうもありがとうございます。
    2冊とも名前だけは知っているという本でしたが、ぜひ読んでみたいと思いました。「朗読者」は、こちらでも本屋に行けば必ず置いてある本ですよね。「ベルリン1933」は3部作なのですか。私にとっては、いつか読まねばならない本だろうと思います。私が読んだ本も、時間があればゆっくり感想を書きたいのですが。もう少しお待ちください!

  10. rbhh
    rbhh at · Reply

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    こんにちは。
    ホロコースト追悼記念日にまつわる記事を書いたので、勝手ながらトラックバックさせていただきました。
    ただし、間違えてふたつトラックバックしてしまいましたので、関係のないほうは削除してください・・・。うっかりしていてすみません。

  11. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >rbhhさん
    お久しぶりです。TBありがとうございました!
    シューベルトのミサ曲はいくつもあると思いますが、実はほとんど知らないのです。でも、さぞかし清澄な音楽なのでしょうね。機会があったらじっくり聴いてみたいジャンルです。

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