昨夜ベルリンに戻ってくる際、フランクフルトの空港での待ち時間中私は久々にずっと新聞を読んでいた。最近利用することが多い格安航空会社と違って、ルフトハンザのカウンターでは各種の新聞が読み放題なのがうれしい。
ドイツ語の新聞を読むとき、以前は必ず手元に辞書がなければというような一種の覚悟が必要だったけれど、何かを書くため能動的にネタを見つけ出そうとしているうちに、最近は大分身近なものに感じられてきた。あまり多くを読もうと思わず、興味のあるものを重点的に読む。わからない単語があってもそれに拘泥し過ぎずに読み進める(もちろん調べる必要のある単語は辞書で調べる)。タイトルや記事の要約も内容の把握に生かす。そんなことを心がけるようにしている。ドイツに何年も住んでいれば新聞なんてすらすら読めるだろうと思われるかもしれないが、新聞はなかなか奥が深い。読みやすい記事もある一方で、例えば文芸や音楽の批評は大抵が難解だ(何回読んでも、これは一体褒めているの貶しているのかわからないコンサートの批評とかある)。
私が定期購読しているのはBerliner Zeitungだが、いくつかの新聞を拾い読みしていて、これだけじゃだめだと思った。特に印象に残ったのは保守系の代表的なフランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(FAZ)と週間新聞のDie Zeit。どちらも分厚いのだが、解説記事が極めて充実している上、写真とかもいい。昨日の記事でいくつか気になった記事(とその副題)を挙げてみよう。
– ベルリンの自然博物館(Naturkundemuseum)が長年の改修工事を終えて、いよいよ再オープン(FAZ)
「生命の生成発展の中へ」
→今日(13日)の一般オープン初日は12時から20時まで入場無料。世界最大級の恐竜の化石が見もの。ベルリン在住の方にはおすすめです。
– 円がユーロに対して最安値を更新(FAZ)
→ユーロ高はどこまで進むんでしょう・・・
– 演出家ペーター・コンヴィチュニーのインタビュー(Die Welt)
「DDRは厳しい学校だった」
– 美術家Jonathan Meeseの特集(Die Zeit)
「毒は空気のなかにある」
– 参院選を控えた安部内閣(Die Zeit)
「祖父の亡霊の中で」
→やはりというべきか、かなりネガティブな論調で書かれていた。
これから面白いものを書いていこうと思ったら、知的インプットの量とスピードをもっと高めなければと痛切に感じた。まずは、いくつもの新聞を広げられるゆったりした机がほしいなあ。
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>- 美術家Jonathan Meeseの特集(Die Zeit)
>「毒は空気のなかにある」
面白そうだなあ。日本の新聞にも、もっと芸術ページが
あったらいいのになあと思います。ないわけじゃないですけどね。
芸術雑誌も高いしなあ。
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とりあえず、日本からの芸能ニュースです。
フランクフルターアルゲマイネや、ベルリナーツォイトゥングには絶対に載らない記事でしょう!!(笑)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070711-00000003-sanspo-ent
その日の当方の食事は、チャーハン、クラブハウスサンドとエスプレッソでした(笑)
ブンデスリーガやドイツ代表試合の画像が一番多いので、フランクフルターアルゲマイネのサイトは重宝してます。ドイツ語はまだまだですが。
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こんにちは。
やはりBerlinerですか?私はずっとTAZですが、あれ一誌じゃあ、全然ダメですねえ。経済が弱いし、文化もかなり偏っています。でも、政治面は相変わらず、とっても自前の論理を展開して満足ですが、もう書き手も知っているので、小さい新聞て難しいですね。
確かに大判誌の写真は良いですよね。あと特集なんかも毎週楽しみにしたりしています。
ところで、ZEITの、祖父亡霊の中で。以前Spiegelでも、同じように祖父とつなげて批判されていましたけど、どうしても保守的な松蔭の生地と選挙区が同じだと言われるほか、祖父岸信介なんかとも常に比べられてしまうという印象ですね?
それにしても、音楽批評欄。褒めているのかけなしているのか、結局解らずじまいということ、私もいつも実感。Berlinerの批評はでも、かなりわかりやすくて良いですよね。
ところで、もうご存知だと思いますが、
http://www.perlentaucher.de/
このサイト、各誌のFeuilletonsが読めるほか、いろいろな情報が得られて便利です。
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die Zeitのこの記事、まだ読んでいません、読まなくては。
うちは、Süddeutscheとtaz、die Zeitなので、住んでいる街の情報が新聞経由では全く入らないのです。
die Zeitがああいう形でなく雑誌の形だったら読みやすいのになーって思うんですが、ドイツ人友人はみな、あの形だからいいんじゃないって言います。
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>Kenさん
>日本の新聞にも、もっと芸術ページがあったらいいのになあ
>と思います。
同感です!日本の新聞では政治や経済に比べると文芸部の記者の立場が低いという話を聞いたことがありますが、本当だとしたら悲しいことです。
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>ぷりんつ・あるぶれひとさん
こんにちは、お久しぶりです。
>とりあえず、日本からの芸能ニュースです。
おおー。これはびっくりしました!と言いたいところですが、実はすでに知っておりました(笑)。あのドラマは大変よくできていただけに、パリ編も楽しみですね。
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>momidoriさん
TAZは評判のいい新聞ですが、私はちゃんと読んだことがないのです。サイズが小さいですし、物足りない面はあるのかもしれませんね。Berlinerは一通りの情報は得られるのでそれなりに重宝していますが(というかこれだけでも読むのは精一杯なのですが)、上の2紙に比較してしまうと・・・
>祖父岸信介なんかとも常に比べられてしまうという印象ですね?
そうですね。岸とヤクザのつながりまで書かれていたのにはびっくりしました。こんなこと知りませんでしたから。
>http://www.perlentaucher.de/
このサイトの存在は知りませんでした。これから重宝しそうです。ありがとうございました。
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>nyf1403さん
>住んでいる街の情報が新聞経由では全く入らないのです。
なるほど。私はやはりベルリンの最新の情報はいち早く手にしたいので、ベルリン発の新聞は欠かせませんね。
>ドイツ人友人はみな、あの形だからいいんじゃないって言います。
なんかわかる気がします。私はたまにしか買いませんが、手にしただけで何か豊かな気分になれる新聞という気がします。
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突然おじゃまします。Masato=Mammyさんですか?随分昔の話ですが、もしそうなら同級生かもしれません。
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>Spinさん
こんにちは。そうですね、昔の同級生だと思います。よかったら一度メールをいただけたらと思います。[email protected]
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ドイツの新聞なら、やはり、TagesspiegelとかSZでしょう。経済系だったらFTDとかHB、tazは左ばりばり(のくせに、アンチポーランドのコメントをだした)、後はDie Zeit, Die Welt, Weltkompakt。
因みに、Berliner ZeitungとかBerliner Morgenpostはやや低レベルですな。後は地方紙かな。
オーストリアのDer Standardとか(墺では他にDie PresseとKurier)、スイスのNZZも宜しいかと。
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ドイツの新聞なら、やはり、TagesspiegelとかSZでしょう。経済系だったらFTDとかHB、tazは左ばりばり(のくせに、アンチポーランドのコメントをだした)、後はDie Zeit, Die Welt, Weltkompakt。
因みに、Berliner ZeitungとかBerliner Morgenpostはやや低レベルですな。後は地方紙かな。
オーストリアのDer Standardとか(墺では他にDie PresseとKurier)、スイスのNZZも宜しいかと。
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ドイツの新聞なら、やはり、TagesspiegelとかSZでしょう。経済系だったらFTDとかHB、tazは左ばりばり(のくせに、アンチポーランドのコメントをだした)、後はDie Zeit, Die Welt, Weltkompakt。
因みに、Berliner ZeitungとかBerliner Morgenpostはやや低レベルですな。後は地方紙かな。
オーストリアのDer Standardとか(墺では他にDie PresseとKurier)、スイスのNZZも宜しいかと。
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>kon'noさん
さすが、お詳しいですね。参考になります。経済系の新聞はほとんど読んだことがありません。Das Parlamentとかいう政府系の新聞もありますよね。ドイツは本当に新聞の種類が多い。キヨスクには一体何ヶ国語の新聞が並んでいるんでしょうね。