前回、ベルリン州立歌劇場(シュターツ・オーパー)の現状についてのレポートをアップしたので、9月1日に行われた一般公開日の模様をようやくここでお伝えしたいと思います。
Nacht der offenen Tür(扉の開かれた夜)という名のこの日のイベントは、土曜夕方の5時から始まって、全ての催しが終わったのは12時を回っていました。そのいくつかを順にご紹介しましょう。
6時からは、特設ステージで子供の合唱団が「カルメン」などからレパートリーを披露しました。ちなみに指揮をしているエバーハルト・フリードリヒ氏はバイロイト音楽祭の合唱指揮者でもあります。こういう重鎮までもが他のスタッフと同じTシャツを着て、ごく自然にイベントに参加していたのが印象的でした。
この日は劇場内の多くの部屋が公開されていましたが、中でも一番人気はベルリン州立バレエ団のリハーサルだったかも。30分近く行列に並んでようやく中に入ると、プレミエ間近の「不思議の国のアリス」の稽古がニーノ・ロータの音楽に合わせて行われていました。短い時間でしたが、これは本当に楽しかった。
同じ建物内にある、ややくたびれた感は否めない合唱団のリハーサル室。
Schneidereiと呼ばれる劇場の衣裳部。質問などにも気楽に応じてくれます。
こんな風に実際に衣装を着てみることもできるんです(子供限定だったかもしれませんが)。この女の子、本当にうれしそうな表情をしていました。
ここではあらゆる時代の衣装を製作しているので、ボタンの数だけでも半端じゃありません^^;)。
Casinoという名前の劇場関係者用のカンティーネも、この日は一般の人々も利用できます。
そのカンティーネから一歩入った中庭の壁は、ご覧の通り痛々しい状態。地下部分も注意して歩いていると、壁のほころびが相当目に付きました。この日は劇場修復のための募金も募っており、劇場側としても建物の現状を一般の人々に知ってもらいたいという気持ちは相当強かったはずです。
(つづく)
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こんにちは.
貴重な写真の数々, 拝見させていただきました.
ありがとうございます.
前回の記事にありましたが, あれだけリーズナブルにオペラが見ることができるドイツという国に憧れちゃいますが, やっぱりいろいろお金の面で苦労があるのですね.
今回の写真を見てちょっと思い出したのが, シュミット=イッセルシュテット指揮の「フィガロの結婚」のDVD.
冒頭から序曲の部分で, 歌劇場の裏舞台がちょっとかいま見ることができて面白かったですよ.
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>bugyo2さん
>やっぱりいろいろお金の面で苦労があるのですね.
そうですね。ベルリンの場合は特に深刻です。建物の設備面から見たら、日本の新国の方がよっぽど恵まれているのではないでしょうか。
> シュミット=イッセルシュテット指揮の「フィガロの結婚」のDVD
ここの劇場が映っているのですか?だとしたら、とても興味深いですね。
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> ここの劇場が映っているのですか?
あ、違います. DVDは、ハンブルクの歌劇場です.
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>実際に衣装を着てみることもできるんです
すごくステキなイベント!!
そりゃ〜、子供達も大喜びでしょうね。
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>bugyo2さん
あ、そうでしたか。
シュミット=イッセルシュテットは、ハンブルクと縁が深い指揮者でしたものね。
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>Tilさん
親子そろって楽しめるというのが何よりですよね。どこで何をやったのか、仮装した女の子もいました。
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このイベント、一昨年だったかな、行きましたよ!
オリエンテーリングみたいなクイズがあって、全問正解者には
豪華賞品も。オテロのDVDとオペラのチケットをもらって
しまいました♪舞台の上にも上がらせてもらえたので
オペラ歌手の気分だけ、味わいました。
また来年も来たいね、なんて話していたら都落ち(苦笑)
してしまいまして、それっきりですが・・・。
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>akberlinさん
お久しぶりです!へーそんなことがあったんですか。
DVDとチケットもらえたなんてラッキーでしたね。
改修工事が始まるまでしばらく時間があるので、来年も多分やるのではと思います。「都落ち」だなんて言わずに、また遊びに来てくださいねー♪