地下鉄U6のPlatz der Luftbrücke駅にて(2005年12月29日)
雪の日の今日、ベルリンに来て数ヶ月の友達と話していたら、ドイツの冬の除雪作業について聞かれたので、以前書いたこんな記事をアップしてみたいと思います。私の出身地横須賀の地域情報紙「はまかぜ新聞」に、2年前から書かせていただいている連載記事より転載します。
2月に入りベルリンは寒い日々が続いています。最近の平均気温はマイナス5度前後、1月はマイナス20度近くまで冷え込んだ日もあったほどで、雪が積もることも珍しくありません。そんな季節柄、今回はベルリンの雪かきをめぐるお話をしたいと思います。
BSR(ベルリン市清掃局)の除雪車
大雪が降った翌朝、通りを歩くと、いつの間に車道に積もった雪がきれいに取り除かれていて、そのすばやさに感心することがあります。夜に大雪が降ると、雪かき車による除雪作業は夜通し行われるのが通例です。なぜなら、ドイツには交通安全上、朝の7時までに道路の除雪が終わっていなければならないという規定があるからです。それだけに作業に携わる人たちは大変です。私の友達の中に雪かき業務のバイトをしている人がいるので聞いてみたのですが、今夜は雪が降りそうだなという日は外に遊びに行けないとのこと。そして、雪かきの召集がかかるのは夜中の2時なんていうことがざらで、自転車で現場に駆けつけなければならないこともあるそうです。
除雪しながら同時に砂利を撒いていくBSRの小型作業車
さて、雪が積もった翌朝、歩道を歩いていると、手作業で雪かきをしたり、滑り止め用に砂利を撒いている人に出会うことがよくあります。朝から感心感心と思って見てしまいがちですが、実はこれにも理由があります。
先ほどの規定の続きで、歩道に積もった雪の除雪はその前のアパートの管理人の義務なのです。つまり、もし通行人が滑って大怪我をしたら、それはその前のアパートの責任になってしまうというわけです。このように役割分担と責任の所在がはっきりしているドイツ流雪かき。大雪が降っても、交通網の混乱は最小限に抑えられている気がします。
(はまかぜ新聞 2006年2月No.478)
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雪かき、本当にたいへんですよね。
ありがたいお仕事だと思っています。
夜中の2時に召集がかかることがあるなんて、外は真っ暗じゃないですか〜
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>Tilさん
お久しぶりですね!今年もよろしくお願いします。
夜通しの雪かきは本当に大変だと思います。大雪の日を歩く時には、除雪作業に携わる人たちの存在を忘れないようにしたいですね。
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遅れましたが、明けましておめでとうございます。
こちらこそ、今年もどうぞ宜しくお願いします。