ベルビュー宮殿の北側は広大な公園になっており、軍隊セレモニーはそこで行われます。指定された場所で待っていると、公園内を大きく旋回して、大名行列のような物々しさで軍隊がやって来ました。
最初にドイツのケーラー大統領が1人で現れて、セレモニーの予行練習のようなものが行われます。隊長の掛け声で、一斉が一糸乱れず動く様は圧巻でした。ちなみに、軍隊の中にもしこの日誕生日の人がいたら、大統領が個人的にお祝いの言葉をかけるんだそうです。
12時ちょうどベルビュー宮殿に到着したモザンビークの大統領は、ドイツ大統領夫妻に迎えられると、まず入り口で記帳をします。やがて公園に両国大統領が姿を見せ、モザンビークとドイツの国歌が続けて演奏されました。
セレモニーが終わると、両国の大統領が赤じゅうたんの上をゆっくりとこちら側に向かって来ました。ちょっとドキドキ^^;)。
左からモザンビークのアルマンド・ゲブーザ大統領とドイツのホルスト・ケーラー大統領。ケーラーさんは、聡明さとその率直な物言いから現在国民に最も人気のある政治家と言われ、来年の大統領選挙にも再選の意思を見せています。私の前にいた高校生のグループに一言二言話しかけた後、そのまま宮殿に戻り、やがて首脳会談が始まったようです。
私はそのまま宮殿を後にしましたが、約1時間後、再びその前を通ったら、一旦帰途につくゲブーザ大統領のお見送りシーンに遭遇しました。その夜はベルビュー宮殿で公式晩餐会が催されたようです。
これら一連の流れに興味のある方は、連邦大統領のHPで公開されているStaatsbesuch in Schloss Bellevueという映像がおすすめです。2006年3月のイタリアのチャンピ大統領のベルリン訪問を例に、現場に携わっている人の話も交えて、国家公式訪問の1日が目で見ながらわかるようになっています。
最後にお知らせ。今週末(23日、24日)は、毎年夏の恒例となったドイツ政府の一般公開日です。首相官邸や外務省など、ベルリンの省庁の多くが公開されるほか、家族向けのイベントなども用意されているようです。今回ご紹介したような雰囲気もどこかで味わえるかもしれません。
関連記事:
べルビュー宮殿へようこそ(1) (2006-01-09)
べルビュー宮殿へようこそ(2) (2006-01-10)
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ベルリン社会科見学、楽しみました。
折りしも日本では20日、21日が「子ども霞ヶ関見学デー」だったそうで、大臣と記念撮影している様子などがニュースで流れました。
毎年開催しているようですが、対象は小中学生です。
大人=納税者に対してももっと扉を開いてくれるといいのですが。
子どもの頭をなでながらニコニコ笑っている大臣の顔を思い出すと、日本では無理かな、と思ってしまいます。
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>Tsu-buさん
>20日、21日が「子ども霞ヶ関見学デー」だったそうで、
日本にもあるのですね。ただ、誰もが参加できるようなものでないと、あまり意味はないように思います。ドイツ政府のオープンデーは、「お勉強」というよりも、どちらかというと音楽や演劇のフェスティバルに近い雰囲気があるのがいいですね。私も楽しみつつ、またレポートができればなあと思っています。
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秋ですね。広葉樹が枯れ始めて落葉盛んな芝生や灰色の(だけどまだ明るい)空をみて、滞独時を思い出していました(空気感というか、においや気温迄)。こういう一般公開企画って、やっぱり子どもたちが休みだからでしょうか。そういえば、百貨店は新学期セール中じゃないですか?
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>paukenさん
>広葉樹が枯れ始めて落葉盛んな芝生や
落葉もピークに差し掛かった時期の写真でした。この時期の風景は印象深いですよね。黄葉は10月下旬が一番美しいかもしれません。
>やっぱり子どもたちが休みだからでしょうか。
それはあるかもしれませんね。ちょうどバカンスが終わった時期で、迎える側も都合がいいのかも。政府のイベントだというのに、大々的に宣伝しています。
>百貨店は新学期セール中じゃないですか?
デパートにはあんまり行かないので、わかりません^^;)