今年の夏はセミが鳴き始める時期が遅かったようで、9月も10日を回ったのにそ気配は止むことがありません。これが環境という意味でいいことなのか悪いことなのかはわかりませんが、日本に帰ってきた日、京急の最寄り駅に降り立った瞬間に四方から聞こえてきたセミの音は、懐かしさで心がいっぱいになりました。毎日山間の階段を下りるときも、一昨日近所にある神社の境内を歩いたときも、私の記憶から落ちかけていた種々のセミの迫力豊かな共鳴に包まれていると、思わず足を止めて聞き入ってしまいます。
神社を抜けたところに広がっている風景。高台から東京湾を望むことができ、前回ご紹介した猿島が、ひょっこりひょうたん島のように浮かんでいるのが見えますね。ドイツではまず見られない電柱も、どこかしら郷愁を誘います。