ヴィルマースドルフのフォルクスパークは、東西に長く、全長約2.5キロにも及びます。今日は、公園のほぼ真ん中、ブンデスアレーに架かるモダンな吊り橋を渡って、西側へ歩いてみましょう。
写真は4月頭のある夕方に撮ったもの。まだ春の気配を感じるには早かったですが、散歩をするには最適な気候でした。ジョギングをする人もちらほら。フォルクスパークの西側には、かなり大きな運動場もありました。
ウーラント通りを越えると風景ががらっと変わり、Fennseeという細長い湖が続きます。これは、1903年に造られた人造湖だそうです。
人造湖とはいえ、家のすぐ近くにこういう風景があるというのは、いいなあと思います。
そろそろ戻ろうと、ヴィルマースドルフ墓地を横目に、U3+7のフェアベリナー広場(Fehrbelliner Platz)の方向に歩いて行くと、整然と、そしてどこか威圧的に構える建物が見えてきました。
広場に沿って馬蹄形状に、この建物がどんと構えているのです。この迫力たるや・・・。旧テンペルホーフ空港の建物などと見比べると一目瞭然ですが、典型的なナチス様式の建築で、1930年代の広場の再開発に合わせて造られたものです。当時はNordstern-Versicherungという保険会社の本社ビルで、現在はベルリン市の管理機構に使われているとか。広場全体がナチス時代の建物で占められている例は、ベルリンでも珍しいといえるでしょう。
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綺麗な写真をありがとう。Fennseeですが、その東側に20世紀初期まではより広く深く、Wilmersdorfer Seeと呼ばれたもう一つの湖がありました。Schoelerparkを通り抜けてVolksparkに入ると、その右手の奥は19世紀末にベルリン郊外のビーチリゾートとダンス・サロンとして有名な行楽地でした。
生憎、湖は20世紀初期の建設ラッシュの影響（地下水位の低下）で縮小し、泥っぽくなって結局1920年代に埋められました。
湖に面したダンス・サロンの跡地には今、巨大な「団地」があります。Am Volkspark, Schrammstrasse, Livlaendische Strasseという道に囲まれたブロック、ご存知ですか。建築家はRathaus Schoenebergを設計した同一人物みたいです。
ちなみにFennseeで最も印象的だったのはBarstrasseの、湖を横切る橋です。不思議な形ですね。ここでクイズですが、理由が分かりますか。
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キートスさん
ヴィルマースドルフの興味深い歴史のお話、ありがとうございます。実は、Wilmersdorfer Seeという湖には、ピンときました。数日前、19世紀初頭のベルリンの地図を眺めていたら、Wilmersdorfにすでに湖らしきものが発見できたからです。
http://de.wikipedia.org/wiki/Wilmersdorfer_See
ここの地図を見ると、もともとのヴィルマースドルフ村は、今のBlissestr.駅周辺だったことがよくわかって興味深いです。
「ダンス・サロン」にも興味を惹かれます。考えてみたら、当時ここはまだベルリンの郊外だったのですよね。
>Barstrasseの、湖を横切る橋
う〜ん、この橋からの眺めはよく覚えていますが、橋の形がどうだったかまでは・・・お手上げです＾＾；）。
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Wikipediaにも載っているとは・・・では、Barstrasseの下に地下鉄が走っているのですが、Fennseeはその上でわたり、つまりこの橋は二重になっています（上は道路、下は線路）。外からも車内からも何も見えませんが、路面の下では橋が微妙に厚いことだけが気になっていました。
ところで、その周辺から広がるFriedhof Wilmersdorfも興味深そうですね。住んでいたころは行きそこなったのですが、有名人が数多く眠っているそうです。機会ありましたら代わりに行ってみてください。
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キートスさん
なるほど、あの橋の下をU3が通っているのですね。今度注意して見てきます。
http://de.wikipedia.org/wiki/Friedhof_Wilmersdorf
の著名人リストを見てみましたが、ペーター・ベーレンスのお墓があるのですね！でも、その他は知らない人ばかりでした。