クラシック音楽ファンの方はすでにご覧になっているかもしれませんが、昨日ベルリン・フィルがYouTubeを通して被災した日本の皆さんにメッセージを送っています(こちらでご覧になれます)。1人目は流暢な日本語を話すことで知られる第1ヴァイオリンのゼバスティアン・ヘーシュさん、そして2人目が音楽監督のサイモン・ラトルさん。ヘーシュさんによる日本語のメッセージは、ほぼご自分で書いたものだそうで、日本語としては完璧ではないかもしれませんが、とても心に沁み入る内容と語り口だと思います。以下がそのメッセージです。
Skript der Videobotschaft von Sebastian Heesch,
1. Geiger der Berliner Philharmoniker
日本の皆様、こんにちは。ベルリン・フィルの一員として伝えたいことがあります。
1957 年の最初のカラヤン指揮者の日本への演奏旅行から、日本のお客さん、日本の国民と言っていいでしょうか、とベルリン・フィルの友情が出来て、深まって来ました。それ以来、沢山の演奏旅行が行なわれて、数え切れない日本人の観光客と音楽のファンがベルリンにいらして、多くの団員は個人的にも日本とかかわって、私たちに日本人の友達がたくさん出来ました。何十年も前から日本人の団員も何人かいます。あんなに遠いのに、日本は僕たちベルリン・フィルにとって親しい国、そして恋しい二つ目の故郷になりました。
そこで、その日本という、僕たちの世の中の一番誠実な親友は今あんな恐ろしい運命に遭いました。私たちは心から被災者のことを悲しんでいます。そして、生き残った方たち、生き残った日本、どうにか立ち直る力がみつかりますように、お祈りしています。
Skript der Videobotschaft von Sir Simon Rattle
私たち音楽家は、何かを言いたい時には、普通は音楽そのものに語らせるものです。しかし時には、言葉でしか表現できないこともあります。今ヘーシュさんが言ったように、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、団員のひとりひとりが、日本に長く深いつながりを持っています。この数日間、私たちは被災地の状況を目にしましたが、惨状に非常に心を痛めています。近い将来に、より具体的にお力になれるよう、努力してゆくつもりですが、まずここで、「私たちが日本に想いを馳せている」ということを、お伝えさせてください。この厳しい状況において、皆様はひとりではありません。私たちの音楽が、皆様に少しでも慰めを与えますよう、そして今年11月には、日本で再びお会いできますよう、心から祈っております。その日まで、私自身、そして団員全員より、精神的な支援と、深い愛情をお送りいたします。
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なお、昨日から18日までのベルリン・フィルの定期演奏会(ハイティンク指揮)では、日本への追悼の印として、冒頭にルトスワフスキの「弦楽のための葬送音楽」が奏でられるそうです。
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はじめまして。
デジタルコンサートホールでコンサートが見れるということでしょうか。日本ではさまざまな催し物の公演中止が決定され、被害がなかった地域住民はテレビをながめるばかりで募金以外に何もすることができません。
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ここでまた読めて嬉しいです。ありがとう。
しかしミューザはこんな惨状です。
http://sankei.jp.msn.com/region/photos/110317/kng11031721500006-p1.htm
復旧は半年以上必要との発表なのでストラディバリサミットは無理・・・。
でもBPOには間に合いますね。
コンサートも開催か中止か延期かの判断に追われる昨今、
次のDCH、楽しみです。
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お久しぶりです&ありがとうございます。
繰り返し流される津波の映像は伊豆沖地震の記憶を蘇らせ
それは無力感や不全感になってゆく。
テレビを消してずっとロ短調ミサやモーツァルトのレクイエムを
聞いていましたが今日はハイドンの天地創造を聞きました。
ニュースでBPOのコンサートの演目変更、流れましたよ。
ありがとうと目頭が滲みました。
神戸の震災でも音楽への渇望が震災直後からありました。
そういう意味でこのメッセージはありがたい。
本当にありがとう。
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私もツイッターでみました。音楽は、不安や緊張を和らげ、人を癒し、勇気づけてくれるに違いありません。そうであってほしいと願います。音楽と温かい食事が、一刻も早く被災者のみなさんに届きますように。
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皆さま、コメントありがとうございました。今日、ベルリン・フィルとシュターツカペレが合同のチャリティーコンサートを発表しました。後ほどお知らせしたいと思います。
あの震災から、私も気持ちは常にどこか落ち着かず、心から音楽を楽しめたという気分をまだ味わえないでいます。そういう時が再びやってくることを願っています。被災者の方々にも・・・
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お久し振りです、マサトさん。
都心の弊社ビルでさえ、軽微ながら亀裂が入りましたから、被災地のことを思うと心が痛みます。その上、計画停電で客足は遠のき、水道水も放射能に汚染された知らされ、静かに時を過ごすだけの毎日です。
この映像を見て、どれほど勇気を与えられたことか。おにぎりにしても、伯林の皆さんありがとう。
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gramophonさん、ご無沙汰しています。
東京とはいえ、飲食店を経営されている方々への打撃も大きかったことと思います。少しずつ日常が戻ることを願っていますし、またあのすき焼きを食べに伺いたいです(そういえば、あの時ご馳走になってからちょうど3年が経ちますか)。どうぞお元気で!