昨日、女子サッカーの永里優季選手にインタビューさせていただく機会があり、ポツダムに行ってきました(聞き手としても刺激に富んだインタビューでした。掲載時にはまたお知らせしたいと思います)。彼女が所属するトゥルビネ・ポツダムの練習場からの帰り、好きなポツダムの旧市街でお昼を食べ、少し散歩したのですが、クレーンがいくつもそびえる旧市場広場(Alter Markt)の変貌ぶりに驚きました。前回紹介してから時間も経っているので、ここで今の様子をお届けしたいと思います。
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ポツダム中央駅からトラムに乗って、Lange Brückeという橋を渡るとこの眺めが見えてきます。奥にシンケルが設計したニコライ教会が望め、ポツダムを訪れる人が旧市街で最初に出会うこのアルター・マルクト広場に、この春から本格的に王宮の再建工事が始まっているのです。
昔だったらレンガを1つ1つ積み上げていくのでしょうが、今はコンクリート。なかなかの急ピッチで建設が進んでいます。とはいえ、外観は基本的にホーエンツォレルン家の王宮を忠実に再現するようで、実際の色や素材を使ったモデル・ファサードが展示されていました。
ブランデンブルク州の州都で目下最大の工事現場だけに、写真を撮る人の姿もちらほら。カメラを向けたらおじさんがポーズを取ってくれました。ベルリン中央駅の時の工事現場を思い出すなあ。
2008年12月に撮影したAlter Marktの様子です。オベリスクの右隣の門にご注目を。これはフォルトゥナ門といって、かつて王宮の中庭に続いた門。再建される王宮の最初の一部分として、ここだけはすでに2001年に造られていたのです。この門の再建のために多額の寄付をした人の中に、ポツダム在住の有名なテレビの司会者ギュンター・ヤオホがいます。
ポツンと立っていたあのフォルトゥナ門が、王宮の一部に組み込まれつつあるのをおわかりいただけるでしょう。
広場の一角にインフォボックスが設置されていて、てっぺんから工事の現場を眺められるようになっています。丘の上にちょこんと見える建物が、現在のブランデンブルク州の州議会。2012年末(予定)に王宮が再建された後は、ここに州議会が移ってくることになっています。
前回ご紹介した時は修復作業中だったポツダムの旧市庁舎、そしてその右隣のクノーベルスドルフハウスも輝きを取り戻しました。
来年はフリードリヒ2世(大王)の生誕300周年。最新号のDer Spiegelもフリードリヒ大王を特集しています。大王のお膝元だったポツダムが、ますます魅力的な古都になろうとしています。