現在発売中の『音楽の友』2016年11月号にハンブルクのNDRエルプフィル(旧北ドイツ放送交響楽団)についての記事を書かせていただきました。9月22日にライスハレで行われた今シーズン最初の定期演奏会のレポート。そして、その公演で指揮をした首席客演指揮者クシシュトフ・ウルバンスキへのインタビュー。また、「世界のコンサートマスターに聞く」のコーナーでは、ソロ・コンサートマスターのシュテファン・ヴァーグナーさんを取り上げています。個人的に、学生時代から好きな響きを持つオーケストラだったこともあり、今回集中的に取材することができたのはとても嬉しかったです。
今シーズンのNDRエルプフィルで何より大きな話題は、来年1月、新しい本拠地のエルプフィルハーモニーがついにオープンすることでしょう。数日前から、ベルリンの街角でもこんな広告を見かけるようになりました。港に面したホールの高さ37メートル地点に展望台が造られ、ホールのオープニングに先駆けて11月4日から公開されるということが書かれています。思わずニヤッとなったのがその宣伝文句。Aussicht(展望)とaussichtslos(見込みのなさ)を掛けて、「見込みのない時は過去になった」と書かれています。このホールは(ベルリンの新空港ほどではないにせよ……)完成を迎えるまでにかなりの紆余曲折がありましたが、それを逆手に取るとはなかなかやりますね^^;)。
来年3月に来日するNDRエルプフィルの記事、お読みいただけると幸いです。