ベルリン中央駅10周年
ベルリンの陸の玄関口、ベルリン中央駅が5月26日、開業から10周年を迎え、27日と28日の週末に記念イベントが行われました。 土曜日のお昼、中央駅南側のワシントン広場に行くと、世界のストリートフードの屋台がずらっと並び、…
雑誌「考える人」のリニューアルと新連載について
新潮社の季刊誌「考える人」のウェブで、5月からエル・システマジャパンについての連載記事を書かせていただいています。開始からもう大分経ってしまいましたが、ここでぜひこの連載についてご紹介したいと思います。 ベネズエラで生ま…
発掘の散歩術(71) – リクシャでめぐる初夏のティーアガルテン –
数年前、私がベルリンに来てからずっとお世話になっているドイツ人の知人からリクシャの招待券をいただいた。リクシャとは自転車タクシーのことで、実は日本語の力車に由来する言葉。知人の息子がリクシャのツアーのガイドをやっていたの…
2つの盗難事件について
先月の後半は散々な目に遭ってしまった。3週間のうちに2回も盗難に遭ったのである。 1回目は5月半ばのある日、ベビーカーで買い物をしていた妻がスリに遭った。クロイツベルクのベルクマン通りにあるドラッグストアdmにいたときの…
メルキッシェ博物館の展覧会「ようこそドイツへ」
ベルリンの市立博物館の一つ、メルキッシェ博物館(Märkisches Museum)で展覧会「ようこそドイツへ(Willkommen in Deutschland)」が開催されています。これは、ドイツに移民や難民としてや…
『音楽の友』2016年6月号 – 小澤征爾、ギドン・クレーメル –
最近発売になった「音楽の友」の6月号に2本の記事を寄稿させていただきました。 1本目は小澤征爾さんが7年ぶりにベルリン・フィルに復帰された公演のレポートで、「小澤征爾と世界の名門オーケストラ」という特集の冒頭に4ページに…
発掘の散歩術(70) – 春のベルリン・ハーフマラソン –
昨年9月、日本からやって来た弟がベルリン・マラソンを完走したのに感化された私は、その半年後のハーフマラソンの参加を申し込んだ。正直なところ、「とりあえず」申し込んでみたという感じだった。それまで10キロとまとまって走った…
発掘の散歩術(69) -東ドイツの日常に触れるミュージアム-
「なんだか別の街に来たみたい」と妻がコルヴィッツ広場近くの通りを歩きながら若干興奮した口調で言う。無理もない。同じベルリンの冬空の下でも、私たちが普段住む西側のエリアよりも数段こちらの方がカラフルに見える。戦前の古いアパ…
「家庭画報」2016年6月号 – サントリーホール30周年記念 –
最近発売になった「家庭画報」6月号に寄稿させていただく機会がありました。特集記事の一つ、「サントリーホール開館30周年記念 音楽の殿堂 30年の軌跡」の中にある指揮者ズービン・メータ氏のインタビュー記事です。 名実共にク…
近所の憩いの場、フォルクスパーク
ヴィルマースドルフのフォルクスパークは、2.5キロに及ぶ東西に細長い公園です。自宅から近い割に、これまではよほど天気のいい日に散歩に行くぐらいだったのですが、ここのところは日常的に活用する機会が多くなりました。 1つはた…
映画『首相官邸の前で』上映会
3月18日、歴史社会学者の小熊英二氏のドキュメンタリー映画『首相官邸の前で』が、プレンツラウアー・ベルク地区のイベントスペースAuslandで上映されました。これは東京電力福島第一原発事故の5周年とチェルノブイリ原発事故…
発掘の散歩術(68) -ケーテ・コルヴィッツと戦争体験-
西側の繁華街、クーダムから一歩入ったファザーネン通りにあるケーテ・コルヴィッツ美術館がこの春オープンから30周年を迎える。1月末に行われた記念行事に足を運ぶと、そこは和やかな雰囲気に包まれていた。 私はそこで1枚の写真に…
難民とボランティアのためのコンサート
欧州の難民を巡る状況はいまだ収束する道筋が見えていません。戦争における憎しみの連鎖、さらに反イスラムのデモや難民施設の襲撃に見られる排除と不寛容の空気。「欧州、そして世界はどこに向かおうとしているのか」と誰もが不安になら…
真冬の日本より帰宅
先週末、日本での一時帰国からベルリンに戻りました。いつもなら、日本に帰ってきた時点でブログに書くところなのですが、今回は最初からフルに動き回っていたためその余裕もないままベルリンに戻る日が来てしまいました。 ドイツに来て…
本格的な日本茶カフェが登場
地下鉄のヘルマンプラッツ駅から5分ほど歩くと、ハーゼンハイデ公園の向かいにカフェ「Macha-Macha」がありました。店内に入ると、白い壁とスカンジナビア産の松材で作られたカウンターのテーブルに明るい光が差し込みます。…
発掘の散歩術(67) -ベルリン動物園 子供たちの笑顔の向こうに-
昨年初頭、息子が誕生して少し経ってからベルリン動物園の年間カードを購入した。年間カードにもいくつか種類があるが、子供が満1歳の誕生日の翌月末まで有効なBabyCard XLは、赤ん坊と両親の分の入場料を含め35ユーロで購…
「黄金の20年代」に触れる展覧会
劇的な道を歩んだ20世紀のベルリンの歴史の中で、今でも燦然と輝く伝説の時代があります。「黄金の20年代」と呼ばれる1920年代です。二つの大戦のはざまにあり、自由な雰囲気の中で文化や芸術が花開いた一方で、どこか危うげな香…
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