雑誌『BRUTUS』の最新号が発売されました。特集は「クラシック音楽をはじめよう」。1980年創刊の『BRUTUS』初のクラシック音楽特集とのことで、スタッフの方々の意気込みも相当高かっただろうと思いますが、コロナ危機により当初の予定を大幅に変更せざるを得なくなったであろうことは想像に難くありません。今回私はP26-27「指揮者って、本当に大事なんですか?」で指揮者山田和樹さんと沖澤のどかさんの対談記事を執筆させていただいたのですが、対談はもちろんオンラインで、そしてベルリンでの撮影も外出制限が出される直前のギリギリのタイミングで行われました。それだけに、予定通り発売されたことへの喜びはひとしおのものがあります。
山田さんと沖澤さんの対談はとても内容の濃いものになりましたし、他の記事も『BRUTUS』ならではの視点が盛り込まれた面白そうな特集です。それ以外に、「みんなのMYクラシックピースガイド」で好きな3曲を選ばせていただきました。
今回お世話になった編集者さんが書かれていましたが、撮影や執筆から、イラスト、海外コーディネーター、デザイナー、校正、印刷所、運送、書店の方々まで、1冊の号が完成するまでにどれだけ多くの人の手を経てきているのかと実感します。この危機の時代においても、こういう文化は大切につないでいかなければと思います。電子版もありますので、お手に取っていただけると嬉しいです。
以下はマガジンハウスのHPより:
今号の『BRUTUS』は、特集「クラシック音楽をはじめよう」。世界一のオーケストラはどこ? 作曲家ってどんな人? ベートーヴェンって何がスゴいの?……。これから聴き始める人の素朴な疑問に答える、クラシック音楽の入門書を作りました。ブックインブックは「みんなのMYクラシックピースガイド」。石田ゆり子さん、霜降り明星・粗品さん、恩田陸さんなど、クラシック通27人が個人的なテーマで選んだ3曲を大公開!