雑誌『BRUTUS』の特集「クラシック音楽をはじめよう」
雑誌『BRUTUS』の最新号が発売されました。特集は「クラシック音楽をはじめよう」。1980年創刊の『BRUTUS』初のクラシック音楽特集とのことで、スタッフの方々の意気込みも相当高かっただろうと思いますが、コロナ危機に…
メルケル首相の演説「コロナと文化」(2020.5.9)
ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、毎週土曜日に配信される”Angela Merkel – die Kanzlerin direkt“というポッドキャストを通じて、時事的なテーマについて…
藤野一夫氏による論考『新型コロナ危機に対するドイツの文化施策』
先週、ベルリン在住の作家、多和田葉子さんによる『理性へ、彼女は静かに訴える』というエッセイが朝日新聞に掲載されました。現在のドイツとベルリンの様子がよく伝わってくる内容だったのですが、その中で特に印象に残った箇所を下記に…
この1ヶ月を振り返って
ドイツはこの日曜から夏時間に変わりました。間もなく3月も終わろうとしていますが、まったく何というこの1ヶ月だったでしょう。私は1月末から4週間ほど日本に一時帰国をして、ベルリンに戻ったのが2月末でした。その少し後に地元の…
発掘の散歩術(114) – アウシュヴィッツ解放から75年〜ヴァンゼー会議記念館を訪ねて –
1月27日のアウシュヴィッツ解放75年を前に、シュタインマイヤー大統領がドイツ大統領として初めて、イスラエルのホロコースト記念館、ヤド・ヴァシェムでスピーチをした。冒頭にヘブライ語、その後英語で話すシュタインマイヤー氏に…
コンツェルトハウスに登場した指揮者・沖澤のどかさん
今年9月、指揮者の沖澤のどかさんが、第56回ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝したことは大きなニュースになりました。沖澤さんは東京藝術大学で指揮を学んだ後、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学に留学し、2017年に卒業…
発掘の散歩術(98) – ベルリン王宮「最後の」一般公開の日に –
ルストガルテンのバス停で降りると、行列はシュプレー川を超えて、その先のカール・リープクネヒト通りにまで続いている。その長さにはさすがに驚いた。 8月最後の週末、再建中のベルリン王宮の一般公開が行われた。工事中の様子を市民…
発掘の散歩術(97) – 防空壕跡で体験するフォイエルレ・コレクション –
アレクサンダー広場駅に大分遅れて到着した地下鉄はすでに満員だった。ベルリンの地下鉄の中でも100年以上前に造られたU1とこのU2は車体が狭く、大柄な人たちが乗るとすぐにいっぱいになる。当然冷房などはなく、車内は熱気でムン…
ブライトシャイト広場のクリスマスマーケット
※昨年12月に書いた記事をここにアップしたいと思います。 毎年11月末から、カイザー・ヴィルヘルム記念教会前のブライトシャイト広場で開催されるクリスマスマーケットは、ベルリン西地区に住む私にとって特に馴染み深い冬の風物詩…
ベルリンの壁崩壊と平和革命から30年
11月4日、アレクサンダー広場で平和革命30周年祝祭週間のオープニングセレモニーが行われました。広場に面した建物のファサードには、ゴルバチョフやホーネッカーら当時の首脳をはじめとする歴史的映像が映し出されます。ベルリンの…
ベルリン・ユダヤ博物館と博物館の自律性
クロイツベルク地区にあるベルリン・ユダヤ博物館は、ダニエル・リベスキンドによる斬新な建築の魅力とも相まって、ベルリンでも特に人気の高い博物館の1つです。ドイツ・ユダヤ史をテーマにした常設展のみならず、話題の特別展をいくつ…
ダイヤ改正により300番バスが登場
BVG(ベルリン交通局)は8月4日にダイヤ改正を行い、いくつかの路線で新しいコンセプトを導入しました。過去10年間では最も大きな改正と思われるだけに、ここでご紹介したいと思います。 ベルリンを訪れる旅行者がよく利用するT…
壁崩壊から30年〜市立博物館の特別展「東ベルリン」
2019年はベルリンの壁崩壊から30年という節目に当たります。ベルリン市立博物館はこの機会に特別展「Ost-Berlin Die halbe Hauptstadt(東ベルリン 片方の首都)」を開催しています。同博物館は2…
ベルリーナーにも大盛況、フィルハーモニーで能公演
毎年9月に行われるムジークフェスト・ベルリンは、連日のように著名なオーケストラやソリストが登場することで知られる、華やかな音楽祭です。9月3日、この音楽祭のプログラムの一環で、観世流の伝統を受け継ぐ一派として名高い梅若研…
国立歌劇場のオペラ座、子どもオーケストラ
この4月末、ベルリン国立歌劇場に新しく誕生したオーケストラのお披露目コンサートが行われました。その名は「オペラ座子どもオーケストラ」(Opernkinderorchester)。一体どういうプロジェクトなのか興味を持ち、…
春の訪れを告げる、ベルリン・ハーフマラソン
4月7日、ベルリン・ハーフマラソンが開催されました。西ベルリン時代から数えると39回目となるこの大会は、ベルリンの春の風物詩ともいえるイベント。今大会は116カ国からこれまでで最多となる約3万7000人もの申し込みがあっ…
発掘の散歩術(96) -パロヒアル教会のカリヨンの調べ-
アレクサンダー広場から地下鉄のU2に乗ってわずか一駅。クロースターシュトラーセ駅で降りると、時間の感覚が一気に半世紀以上さかのぼったような気がした。駅構内の赤みを帯びた色合いの照明、壁に掲げられた昔の電車やバスのノスタル…
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