西に拡張するトラム
ベルリンの街を走るトラムの路線は、総距離約300キロに及びます。これはメルボルン、サンクトペテルブルク、ソフィアに次ぎ、世界で4番目の規模なのだそうです。もっとも、トラムが走るのは大部分が旧東側。これは壁のあった1960…
ユダヤ人のスポーツの祭典
7月末、「マカビ」という聞き慣れない言葉がベルリンのメディアに頻繁に登場しました。正式には「欧州マカビ競技会」と呼ばれるユダヤ人のスポーツ大会が、ホロコースト以降ドイツで初めて開催されるということで、大きな話題を呼んだの…
新トラム開業直前の中央駅
久々にベルリン中央駅の北側を歩いたら、トラムの工事が急ピッチに進んでいました。8月29日(土)から、北駅(Nordbahnhof)と中央駅の間が結ばれ、これまでのトラムのM5に加えて、M8とM10が中央駅まで走ることにな…
ベルリン 発掘の散歩術(61) – バイエルン広場の隣人たち –
「あなたもここに住んでいたのですか!」。思わず本人にそう声をかけたい気分に駆られた。 地下鉄U7のバイエルン広場駅の周辺は、戦前多くのユダヤ人が住んでいたことで知られる。最近、駅が改装されたのを機に、この場所の歴史を伝え…
岩波書店『世界』2015年9月号 – ドイツ人と「5月8日」-
今日発売の岩波書店の月刊誌『世界』9月号に、「過去への取り組みは、人を強くする」──ドイツ人と「5月8日」というタイトルのルポルタージュを寄稿させていただきました。『世界』に寄稿するのは、今年2月号の「インゲ・ドイチュク…
10年分の感謝、ひとまずのお別れと新しいスタート!
8月1日をもちまして、ブログ『ベルリン中央駅』が丸10年を迎えました。この場を借りて、読んでくださった皆様に心より感謝申し上げます。10年間という歳月は、私の人生に当てはめるとほぼ4分の1の長さに相当するわけで、ベルリン…
シェーネベルクのアパートから
今日は夕方、シェーネベルクの知人のアパートを訪ねた。昨年秋、あるドイツ人夫妻の紹介でこのアパートに住む方に知り合い、ここの住民が共同で進めてきた歴史のプロジェクトを取材する機会に恵まれた。その2人の方とは今も交流が続いて…
上棟式を迎えたベルリン王宮
6月13日と14日の週末、「フンボルト・フォーラム」として再建中のベルリン王宮が一般に公開され、多くの市民が訪れました。 今回の一般公開は、建物の基本構造が完成したことで前日の12日に行われた上棟式(Richtfest)…
指揮者キリル・ペトレンコのこと
音楽に限らず、こんなに興奮させてくれるニュースは最近ほかになかった。6月23日、パリの知人宅で「キリル・ペトレンコがベルリン・フィルの次期首席指揮者に決定」という知らせを同団のプレス用メールで知ったときは、思わず声を上げ…
発掘の散歩術(59) – 70年目の「解放」の日、ドイツ・ロシア博物館にて –
5月8日の終戦記念日の夜、ベルリン東側の郊外リヒテンベルク区にあるドイツ・ロシア博物館を目指した。ドイツ鉄道(DB)のストライキのため、通常の最寄り駅であるSバーンのカールスホルスト駅を避け、地下鉄のティーア・パーク駅か…
マルティン・グロピウス・バウのテルアビブ美術館展
2015年は、ドイツとイスラエルの国交樹立50周年という節目の年。これを記念して、ポツダム広場から近いマルティン・グロピウス・バウ(Martin-Gropius-Bau)でテルアビブ美術館展が開催されています。 西ドイツ…
長男誕生3、4ヶ月目 ― 日本行き ―
月に1回ぐらいはベルリンでの子育てのことを綴っていけたらと思っていたが、いつの間にか前回の投稿から2ヶ月が経ってしまった。3月半ばからのこの間を少々振り返ってみたい。最初の2ヶ月との大きな違いは、まだまだ小さな赤ちゃんな…
旧カール・マルクス書店が文学サロンに
社会主義時代の巨大なアパートが建ち並ぶカール・マルクス大通り(Karl-Marx-Straße)に、かつてその通りと同じ名の本屋がありました。東独時代、東ベルリン最大規模の売り場面積を誇り、その充実した品ぞろえから、東側…
発掘の散歩術(58) – Sバーン博物館でノスタルジーに浸る –
日々移り変わるベルリンに15年近く住んでいると、いつの間にか消えてしまったものへのノスタルジーが募るときがある。私の場合、その1つが古いSバーンだ。私がベルリンに来た当初、独特の唸り声を立てて走る旧型のSバーンがまだわず…
変わりゆくツォー駅周辺
この数ヶ月、ほとんど更新できないまま、あっという間に5月に入ってしまいました。久々の更新の機会に、最近変化が著しいツォー駅周辺の様子をお届けしたいと思います。 2006年にベルリン中央駅が完成した後、長距離列車は通過する…
「西ベルリン」の回顧展
東西ドイツ統一後10年から15年くらいにかけてでしょうか、東(オスト)とノスタルジー(郷愁)を掛けた「オスタルギー(Ostalgie)」という造語がよく使われた時期がありました。統一25周年の今年は、西ベルリン時代に焦点…
NHK『テレビでドイツ語』新シリーズ開講のご案内
NHK教育テレビ(Eテレ)の語学番組『テレビでドイツ語』の新シリーズが始まりました。この4月から9月までの番組は、久々にベルリンが舞台です! その先進性がドイツのみならず世界の注目を集める首都ベルリンが舞台。2010年度…
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