「オールド・ベルリン」が残る界隈(2)

(前回のつづき)
私の住んでいる通りからなだらかな坂を下って行くと、シャミッソー広場(Chamissoplatz)にぶつかる。ここがこの界隈の中心である。広場を囲むアパート群は、1870-71年の普仏戦争直後の「泡沫会社乱立時代(Gründer Zeit)」と呼ばれるバブル期に建てられたものでほぼ統一されている。19世紀末のベルリンがほとんどそのまま残っている稀有な場所と言えるかもしれない。「ベルリンで最も美しい広場のひとつ」にも数えられ、映画やドラマのロケに使われることもあるほどだ。ちなみに、この広場の名前はドイツ・ロマン派の作家Adelbert von Chamisso(1781-1838)にちなんでいる。
シャミッソー広場のちょっとした名物は、毎週土曜日(14時まで)に開いているこのマーケット。野菜、果物、乳製品に至るまで、ここではオーガニック製品しか売られていないので、Bio Marketと呼ばれている。
広場の真ん中はこのように公園になっていて、冬の寒い時期を除き、子供たちの遊び場としていつも賑やか。
シャミッソー広場をさらに下って行くと、ベルクマン通り(Bergmannstrasse)にぶつかる。ここはおしゃれなカフェや雑貨屋、アンティークショップなどがひしめき合う、地元の人にも人気の通りだ(写真はシャミッソー広場に面したカフェ)。
日本のガイドブックでこの界隈を紹介した本はまずないが、私が調べたドイツ語や英語の本には紹介されていることが多いし、以前ご紹介したlonely planetのガイドブックにも比較的詳しく載っている。旅行でベルリンに来られる際は、時には観光の定番コースを少し離れ、シャミッソー広場周辺をぶらぶら散歩するだけでも、ベルリンのまた違った顔が見えてくるのではないだろうか。



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2 Responses

  1. しゅり
    しゅり at · Reply

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    マサトさん、こんばんは。
    このシャミソー広場の存在は初めて知りました。
    1800年代後半の住宅群が残っているエリアなんて
    とても気になります。
    さすがにそういう場所は日本ではないですもんね。
    うらやましいです。
    今度ベルリンに行くことあったら歩いてみたい通りとなりました。
    この写真のような道路に面したカフェ!いいですねえ。
    ベルリンはどこのカフェも結構人がイッパイで
    実は私は慣れないせいかオープンカフェで人がイッパイだと
    ちょっと気後れしながら座るのです(笑)
    そんなことを思い出した写真でした。

  2. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    しゅりさん、コメントありがとうございます!
    こういう場所があることを知ったのは、私もここに引っ越してからです。機会があったらぜひ歩いてみてくださいね。ベルリンには知らない場所がまだまだたくさんあります。

    オープンカフェは確かにいいですよね!写真を見ていて、私もあの夏の日々が懐かしくなってきました。最近はどんよりとした天気が続いていて、太陽が恋しい今日この頃です。日本も今年は大変寒いようですね。

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