「文明の衝突」が話題になる中、イスラムとの相互理解を深めるため、昨日ドイツでは初めてとなる「ドイツ・イスラム会議」がベルリンで開催されました。折りしも、ムハンマドが登場するモーツァルトのオペラの上演中止に関して、今大きな論争になっているところですが、これについては次回触れます。
9月26日の紙面より。
Lexikon: Clash of civilisations(文明の衝突)
Im Streit um die Veröffentlichung von Mohammed-Karikaturen in europäischen Zeitungen und im Streit um die Papstrede in Regensburg wird häufig auf die Theorie des „clash of civilisations“, eines Zusammenpralls der Kulturen, verwiesen. Sie geht zurück auf ein 1993 veröffentlichtes Buch des US-amerikanischen Politikwissenschaftlers und Pentagonberaters Samuel Huntington. Er prophezeite unter dem Eindruck des ersten Irak-Krieges für das 21. Jahrhundert neue Konflikte globalen Ausmaßes. Besonders scharfe Gegensätze sieht er zwischen der westlichen und der islamischen Kultur. „Die Grenzen des Islam sind blutig“, schreibt er. Islam und Demokratie seien unvereinbar.
訳)ヨーロッパの新聞にムハンマドの風刺画が公になったことに関する衝突、そしてレーゲンスブルクにおけるローマ教皇の演説に関した衝突などにおいて、しばしば「文明の衝突」の理論が指摘される。その理論は、アメリカの政治学者でありペンタゴンのアドバイザーであるサムエル・ハンチントンが1993年に公にした本にさかのぼる。彼は第一次イラク戦争の印象をもとに、21世紀の世界規模の新しい衝突を予言した。ハンチントンは西洋文化とイスラム文化の間に激しい相違を見ている。「イスラム教の境界線は血まみれであり、イスラム教と民主主義とは相容れない」と彼は書いている。