バッハの平均律とダンス

スペインのカタルーニャ地方の劇場や音楽シーンを紹介するFet a Cataluyaというフェスティバル現在開かれており、昨日は近所にあるヘッベル劇場のHAU2でマリア・ムーチョス(María Muñoz)という人のダンス・パフォーマンスを観て来ました。

バッハの平均律クラヴィーア曲集に合わせて踊るというので、特に興味があったのです(グレン・グールドの演奏が使われていました)。曲は平均律2巻の中からかなり自由に選ばれており、曲間には結構長い間があります。そして時折、ダンサーの心象風景を写すかのような映像も挿入されます。

こういうダンスもあるのかという思いで、約50分のパフォーマンスを観ていました。それは確かにダンスなんですが、同時に身体を通した思索のようでもありました。彼女の表情とかニュアンス豊かな手の動きとか、全体的に派手さとは無縁ですが、バッハの音楽の内面世界と見事に呼応しているのです。秋の夜長にふさわしい美しいパフォーマンスを見せてもらいました。

それにしても、昨夜は一時期すごい豪雨でした。最近気候の変動が激しく、私もどうやら風邪気味のようなので気を付けなければ。明日はベルリン・マラソンです!

BACH – CHOREOGRAFIE: MARIA MUÑOZ /MAL PELO
28. und 29.09.07, 19.30 Uhr, HAU 2



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