シャミッソー広場にて(2006.2)
「前回がトイレ風のハンバーガー屋だったから、今度はトイレ風のカフェ?」
なんて、タイトルから想像された方がいるかどうかわかりませんが、もちろんそんなことはありません(笑)。
前回の写真と見比べるとその類似性に気付いていただけると思いますが、これこそはベルリン・オリジナルの男性用の公衆便所なのです。こういう場所のことをフランス語でPissoirなんて呼ぶようですが、ドイツ語でPißortというとよりダイレクトに響きます。
さて、このトイレは1879年に当時警察署長だったGuido von Madaiという人がデザインしたもので、最盛期の1920年ごろには140以上あったといいます(確かに戦前のベルリンの写真集などを見ると、よく出てきますね)。当時からベルリーナーは、その形象から「カフェ八角形(Café Achteck)」なんていうユーモラスな愛称で呼んでいました。
1995年から改修工事が始まり、設備も近代的に生まれ変わりました。現在このトイレはベルリンに30近くあり、そのうち約半分は文化財の保護下にあるのだそうです。カフェ八角形はすべて男性用かと思っていましたが、手元にある昨年の新聞記事によると、男女とも使用可の公衆トイレが5つだけあるのだとか・・・
写真はクロイツベルクのシャミッソー広場のもの。ベルリン滞在の際には、この歴史的なトイレにぜひお立ち寄りを!
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このCafé Achteckですが、以前にも確かこのBlogで話題で出ましたね。そういえば、このトイレ、私は分断時代の東ベルリンでほとんど見た記憶がありません。おそらく、いろいろな理由で残存していたものもDDR時代に撤去されてしまったのでしょうね。
http://www.surveyor.in-berlin.de/berlin/real/indexe.html
話は変わりますが、最近の北京の公衆トイレは以前と比較すると非常に整備されたものになりました。おそらく北京五輪を考えてのことでしょう。その地区にある複数の公衆トイレの場所が地図に示された看板も立つようになりました。北京の街を散策する時には非常に便利です。
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カフェ八角形、女性版もあるんですか??
どうなってるんだろう?
私が知っているのはU2のSenefelderplatzのところのものです。
一度好奇心でのぞいて見ましたが、壁しかないじゃん・・・。男性って便利、感を強くしました(笑)。
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>la_vera_storiaさん
このCafé Achteckについては、以前la_vera_storiaさんがノイケルン・パサージュについて書いてくださったときにもご紹介いただいたと記憶しています。実はあれからいまだあのパサージュには足を運べていないのです。でも近いうちにレポートできたらと思っているので、もうしばらくお待ちください。東だと、Senefelderplatzのものが思い浮かびますね。
北京のトイレというと、個室に囲いがないというイメージぐらいしかないのですが、オリンピックを前にしてそんな風に変わってきているのですか。機会がありましたら、各国のトイレ事情でもまた教えてください(笑)
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>のりあきさん
>カフェ八角形、女性版もあるんですか??
私も気になっているんですよ。ただ、私が見つけても中に入るわけにはいかないので^^;)、のりあきさんがどこかで発見されたら、どうなっているのか教えていただけませんか?
>一度好奇心でのぞいて見ましたが、壁しかないじゃん・・・。
本当にそうですよね。あまりのシンプルさに私もびっくりしました・・・