アダム・フィッシャー指揮ハイドン・フィル
少し時間が経ってしまいましたが、最近聴いた音楽のことをいくつか書いてみたいと思います。まずはアダム・フィッシャー指揮のハイドン・フィルのコンサートより(4月20日。フィルハーモニー室内楽ホール)。 ハイドンの交響曲第88…
ベルリーナー・ベアとの対面を果たす!
Oberbaumbrückeにて メーデーのベルリンも快晴でした。そんな昨日、私は前から抱いていたあるプランを実現しました。構造工学が専門の友人がガイド役となって、ベルリンにある個性豊かな「橋」を見て巡るというもの。「ま…
ベルリンの通りはこうして作られる
Hugo-Preuß-Brückeにて(4月27日) ベルリンは晴天の日々が続いています。 数日前、久々に中央駅の近くを通ったら、こんな光景に出会いました。先日ベルリンの路上の敷石のお話をしたばかりだったこともあって、こ…
「パリ五段活用」(鹿島茂著)
ベルリンに住み、ベルリン関連の本を読み、ベルリンについて書いてばかりいると、たまにはこの街を離れたくなる。せめて空想上だけでも、ということで、先日読んだ「パリ五段活用」(中公文庫)という本について少し書いておきたい。筆者…
クロイツベルク時空散歩(2) – かつての壁に沿って歩こう –
クロイツベルクの街角にて(1988年夏。メヒティルトさん所蔵の写真より) この日メヒティルトさんにクロイツベルクを案内してもらう数日前、私は彼女の自宅で1988年に撮ったという壁の写真を何枚か見せてもらった。上の写真はま…
輝きを取り戻した「赤の市庁舎」
昨年ずっと塔の部分が幕で覆われていたベルリン市の政治的シンボル、「赤の市庁舎」(Rotes Rathaus)の修復作業がこの度終わりました(といってもしばらく前のことらしいですが)。この前久々に前を通ったので写真を撮って…
クロイツベルク時空散歩(1) – 始まりはコッティから –
2月末のある土曜日の午後、私はUバーンのコトブサー・トアー(Kottbusser Tor)の駅前広場でメヒティルトさんと待ち合わせた。マーケットなどが立ち並ぶこの雑然とした広場に、「コッティ」という愛称があることを私が知…
ベルリンでオイローパフェスト
3月25日、欧州連合(EU)の礎となったローマ条約の調印から50周年を迎え、ベルリンで記念の式典が行われました。EU27カ国の首脳が集まり「ベルリン宣言」が採択されたことは本紙でもすでに取り上げられていますから、今回は5…
「クロイツベルク時空散歩」へのお誘い
U-Bahnhof Görlitzer Bahnhofのホームにて(3月14日) 先月、私の知り合いのベルリーナー、メヒティルトさんのベルリン・インタビューを全8回にわたってお送りしましたが、そのシリーズの締めくくりとし…
ティーレマン指揮ベルリン・フィルのブラームス
●先月ウィーン・フィルとのブルックナーが大評判だったクリスティアン・ティーレマン指揮のベルリン・フィルを聴く(14日)。私はその客演を聴けなかったので、大変楽しみにしていたコンサート。後半のブラ1(つまりブラームスの交響…
クロイツベルクの日曜日
今日(日曜日)も晴天でした。あまりに気持ちのいい陽気なので、お昼を食べた後、クロイツベルクの近所を散歩してみました。いずれもこれまでこのブログで紹介した場所ばかりなので、よかったらお付き合いください。 シャミッソー広場に…
新緑の季節
プレンツラウアーベルクのMauerparkにて(4月13日) 天気がいいというだけでこんな幸せな気分になれるのかという、そんな初夏の陽気を思わせる天気がここ3日ぐらい続いています。通りも公園もカフェも、ベルリーナーでいっ…
「カレーソーセージをめぐるレーナの物語」
●知り合いの方からお借りして、「カレーソーセージをめぐるレーナの物語」(ウーヴェ・ティム著。浅井晶子訳)という本を読んだ(原題:Die Entdeckung der Currywurst)。ベルリンではおなじみのカレーソ…
ビリー・ワイルダーの「ワン・ツー・スリー」(1961)
先々週の日曜日、前から観たいと思っていたビリー・ワイルダー監督の「ワン・ツー・スリー」という映画をシュテーグリッツのAdriaという古い映画館で観る機会があった。ベルリンに縁の深いワイルダー監督による、壁ができる直前のベ…
再び工事の日々 -「涙の宮殿」の周辺-
S-Bahnhof Friedrichstraße駅のホームより(3月16日) 昨年末、閉鎖されたフリードリヒ・シュトラーセ駅の「涙の宮殿」(Tränenpalast)のことをお話しましたが(その時の記事はこちら)、3月…
桜への郷愁
東京九段下にて(4月1日) 先日のメヒティルトさんへのインタビューの際、「ベルリンへの郷愁を感じるものは?」という私の最後の質問に対して、メヒティルトさんは「リンデン(菩提樹)の匂い」を挙げられたのが印象的でした。私だっ…
ジョルジュ・プレートル指揮ベルリン・ドイツ響(3月4日)
最近コンサート等の感想を書くのをすっかりさぼってしまい、事実3月はほとんど足を運ぶことができなかったのですが、一言だけでも触れておきたいコンサートがあります。フランス人のジョルジュ・プレートルがベルリン・ドイツ響に客演し…
最近のコメント