●昨日の日本対パラグアイ戦、本当に残念だった。この試合は、知人宅で何人かと観戦していたのだが、PK戦が終わってから、しばらく呆然といろいろな気持ちが混じり合っていた。持てる力を振り絞って最後まで戦い抜いた代表の選手を心から讃えたい気分がまずあったけれど、その一方で、(デンマーク戦での快勝の印象が強かったせいもあって)もう少し日本が攻める場面、決勝トーナメントにふさわしい見所のもう少し多い試合を見たかったなあという物足りなさが残ったのも事実。
●後者の思いは、試合終了後、テレビの画面がおなじみの解説者ギュンター・ネッツァーに切り替わってから一気に増長されることになる。「私は確信を持って言いますが、今回のワールドカップで一番退屈な試合でした」。若干ニュアンスは違うかもしれないが、このかつての西ドイツの名選手はこんなようなことを公共放送の場で冒頭立て続けに言い放った。くやしいし腹立たしくもあるが、そういう見方があることは否定できない。今の日本の実力では、あれがベストの戦い方だったにしても。選手は本当にがんばった。でも、今そのことで盛り上がっているのは日本においてだけだろう。そんな気分にもなってしまった。
●ところで、昨日の不在中、日本からの小包が届けられていたようで、不在通知がポストに入っていた。預かり先が「花屋」となっていたので、今朝同じアパートの1階にある花屋さんに荷物を取りに行ってみると、ベトナム人の店のお兄さんが、「昨日は本当に惜しかったねえ。日本は先に進むべきだった。僕はアジアの代表だと思って応援していたんだよ」と言って、笑顔で私の肩をたたいてくれた。ただそれだけのことなのだが、心に残る出来事だった。ベトナムのサッカーファンは、自国の代表がワールドカップで戦うのは(少なくとも現時点では)夢を見ることでしかできない。日本チームを応援し、夢を託していたのは日本人だけのような錯覚に陥りかけていたのだが、そんなことは決してなかった。日本代表チームは、このワールドカップで、世界の人々に何かを残してくれたのだと信じたい。
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Masatoさん、こんばんは。
ツイッター上で何度かお目汚しをしております、chizurunovことちづると申します。試合後(試合中?)のMasatoさんのつぶやき、とても楽しく読ませていただいておりました♪
パラグアイ戦での日本代表の戦いについて、試合が終わった直後は「負けちゃったけど、よく頑張ったね!」といった感じでした。しかし翌日に同僚などと話していたら、わたしも含め一様に「日本戦だから興奮したけど、そうでなければたぶん途中でチャンネル替えてた」とのこと。W杯って不思議ですね(笑)
とはいえ、選手たちとここまで夢を見ることができたのは本当に幸せなことだと思います。
できれば、もっともっと見ていたかった!
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ちづるさん
>わたしも含め一様に「日本戦だから興奮したけど、
>そうでなければたぶん途中でチャンネル替えてた」とのこと。
なるほど(笑)、よくわかります。でも、4試合も、まさに手に汗握る試合を観戦できたことは、本当に感謝しなければなりませんね。日本の皆さんは寝不足で大変だったことと思います。ツイッターでもまたよろしくお願いします!