徳島大学総合科学部にて
今年の春、「『素顔のベルリン』が大学の教科書に」でご紹介した徳島大学総合科学部の「記憶の都市/都市の記憶 ベルリン」という授業が10月から始まったそうです。講義を担当する弘田陽介助教によると、100人近くの学生が集まったそうで、初回講義後の学生の感想など、その様子は折に触れて伝えてくださっていました。
「記憶の都市/都市の記憶 ベルリン」の授業風景(写真は弘田さん提供による)
昨日、18時までの講義が終わった後、弘田先生の研究室に集まった学生たちとベルリンの私の自宅とをスカイプでつないで、お話しする場が設けられました。画質はあまりよくなかったですが、何とか学生さんの顔は識別できるレベル。当初は3、4人ぐらいと聞いていたのが、予想を大きく越える(?)11人の方が集まってくれました(ありがとうございます^^)。時間割を組む関係上、理系の学生の割合が高いそうで、教養課程の授業ゆえ、ほとんどの皆さんがまだ20歳にも満たないという若者。ドイツが再統一した時にまだ生まれていなかった若い人たちと、こういうご縁でお話するのはちょっと不思議な気分でした。
「今の気候は?」「ドイツの人はどういうものを食べて生活しているのか?」といった素朴な疑問から、「なぜベルリンに惹かれたのか?」「最初大変だったことは?」など、私自身のことまで、皆さん素直に自分の疑問や意見を投げかけてくれました。「ドイツを旅行してみたい」「一度海外に住んでみたい」という学生さんも数人。自分なりにあれこれお答えし、最後に(ベルリンとは直接関係がないけれど)昨日読み終えたばかりでまだ興奮が収まらない『オリガ・モリソヴナの反語法』(米原万里著)をご紹介しました。お開きになる頃には、1時間半ぐらいが経っていたでしょうか。
スカイプを使って日本の大学とつなぐというのは私自身初めてのことでしたが、とても面白くまた意義深い経験でした。ヨーロッパと日本とを映像付きで同時中継し、それを学びの場に活用するという、一昔前ならそれこそテレビ局でも雇わなければできないようなことが、こうしていとも簡単に(しかもほぼ無料で)実現できてしまうのですから、ネット社会のすごさとありがたさを実感します。これを生かさない手はありません。授業の期間中、こういう機会はまた作ってくださるそうなので、楽しみにしています。
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スカイプを使った授業は、私も日本とタイを結んで2回ばかりやりました。今の世の中、ああいうものを使わない手はありません。『オリガ・モリソヴナ…』は、私も強烈な印象が残っています。同じ著者の『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』はお読みになりましたか。あっちもすごいです。外国と関わる者にはとりわけ実感を伴って読むことができますね。ドイツに住む旧友を訪ねるくだりは、これまた考えさせられます。
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なるほど、こういう便利なツールを授業に取り入れるというのは、良いアイディアですね。私も何らかの形で試してみたいと思います(^-^)
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スカイプはあこがれなんです。
繋がらないというか、あまりに、か細いネット環境で。
過疎地のインフラは整いそうもありません。
飛ぶ教室を思い出しちゃいました。
ところで時差はあるので大変だったでしょう。
現地で時差ぼけでしょうか、ちょっと、うふふです。
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焼きそうせいじさん
こちらではお久しぶりです!スカイプを使った授業は、もうされているのですね。とても面白い体験でした。授業の後、学生の皆さんと飲みに行きたい気分でしたが、さすがにそればかりは叶わず(笑)。
『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』は2年ぐらい前に読んでいまして、ブログにも感想を書きました。その時、la_vera_storiaさんが『オリガ』を米原さんの最高傑作として紹介してくださったのですが、ようやく今回読むことができました。
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古田さん
本当に、スカイプというのはいろいろな使い道があるなあと思いました。実際に授業で活用される際は、ぜひ教えてください!
hijiki-fugueさん
日本との時差は現在8時間あるので、こちらは朝の10時からでした。これより早かったら少しキツかったですが、両方にとってちょうどよい時間帯だったと思います。