Potsdamer Platz (2012-08-20)
この4週間はなんだかとても忙しく、今日から10月というのにあまり実感が沸きません。9月はポーランドとエストニアに取材で出かける機会があったのですが、ベルリンに戻ってきてつくづく感じるのは、この街の工事現場の数の多さです。ひょっとしたら自分がベルリンに来てから一番の建設ラッシュなのでは?と思うほど。この夏に撮った写真をここでいくつかご紹介します。最初は、ポツダム広場のコルホフ・タワーの上からの1枚。ライプツィヒ広場の旧ヴェルトハイム百貨店跡地の建設現場です。
Unter den Linden (2012-07-26)
ウンター・デン・リンデンとフリードリヒ・シュトラーセが交差するあたりは、新しい地下鉄駅の工事で、足の踏み場もないほど。あちこちでどっかんどっかんやっています。U6のFranzösische Str.とFriedrichstr.の間は、6月末から16ヶ月に及ぶ工事のため分断中。乗客はこの1駅間を歩かなければなりません。2019年開業予定の地下鉄U55の工事のため、ウンター・デン・リンデンは片側通行のところが多くなっています。
今度はフリードリヒ・シュトラーセから中央駅の方面に電車に乗ってみましょう。今まで空き地だったところが、急速にその姿を変えつつあります。議員図書館のあるMarie-Elisabeth-Lüders-Hausの裏手、場所からいってもおそらく連邦政府関係の建物が建てられるのでしょうか。
そこを越えると、電車は右手に大きくカーブします。正面にガラス張りの中央駅がよく見渡せるポイントだったのですが、ここも間もなくビルが建ちます。
数年前までここは、Bundespressestrandという砂が敷き詰められたビーチバーで、車窓からもそののんびりした光景が見えたのですが、それももう過去のこと。ここには連邦教育・研究省のビルが建てられるそうです。
中央駅を過ぎてすぐ、次なる大工事現場が見えてきます。ここには昔、レーター駅の貨物駅がありました。現在、連邦内務省の新しいビルが造られています。電車がこの箇所に来るとつい視線が行ってしまうのが左手の小さな建物。この辺りでは第2次世界大戦で唯一爆撃を逃れた建物で、現在は「Paris-Moskau」というレストランになっています(拙著『素顔のベルリン』のP81に掲載)。
この小さな建物は文化財になっているので、幸い解体せずに残しておくみたいです。もともとぽつんと建っていた家の周囲が、にわかに騒がしくなっています。こんなに地中深く掘って、あの家が転げ落ちてしまわないかちょっとハラハラしたり(笑)。幼い頃に読んだ「ちいさいおうち」という絵本を思い出します。
電車は西へと走り続け、「ちいさいおうち」はあっという間に視界の隅に消えようとしています。絵本では、文明化の波にさらされたちいさいおうちは最後田舎に越しますが、ベルリンの建設ラッシュの果てには何が待っているのでしょうか。
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すっかりご無沙汰しておりました。ベルリンの街も、大工事で大変なことになっていますね。我が家も工事中でぐしゃぐしゃです。
>この小さな建物は文化財になっているので
我が家は文化財でも何でもないですが、こんな可愛い木組みの家を目指しています(笑)
>電車がこの箇所に来るとつい視線が行ってしまうのが左手の小さな建物
駅前の我が家は周りの風景に溶け込まず、つい視線が行ってしまうのでしょうか・・・。そういえば、近所にはマンションが2棟建設中です。不釣り合いなので、撤去されないか心配になってきました。がんばります。
私は知らなかったのですが、マグダレーナさんも「ちいさいおうち」という絵本が大好きで、毎晩のように読んでいたそうです。
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bach!!さん
こちらこそすっかりご無沙汰しています。久々のコメントありがとうございました!
うーん、bachさんの木組みの家の新居、どんな外観になるのか想像がふくらみます。そして、周りの住宅とのマッチ具合も(笑)。完成の暁には町の名物になったりして・・・。いつかぜひお邪魔させてください。そのときを楽しみにしています!