久々に変わりゆくベルリンの風景をお届けしたくなりました。まずは、あのオストクロイツ駅。2008年から折りに触れて変化の様子をブログで紹介してきましたが(下の「Ostkreuz」のタグをクリックすると、ご覧いただけます)、前回の記事からいつの間にか3年も経ったことに気付きました。
昨年秋、久々にオストクロイツ駅の環状線のホームに降り立ったとき、あまりに変貌ぶりに呆気に取られてしまいました(ちなみに、2008年の様子はこちら。今にも蒸気機関車がやって来そうな雰囲気を残していました)。
なんだか地に足が付かない気分のまま、Sバーン東西線のホームに降りてみました。
すると懐かしい駅の風景が。幸い(と言うべきか)、こちらのホームはまだ大部分が昔のままでした。石造りのホームも、装飾がちりばめられたホームの鉄骨も。
この向こうに見えるレンガ造りのホームの残骸。そこにはオストクロイツ駅で特に好きだったS9のホームがありましたが(こちらより)、数年前に消え去っています。橋口譲二さんの1992年の写真集『Berlin』で、東西統一直後のオストクロイツ駅の情景を見ることができますが、芸術作品というだけでなく、当時の気配を封じ込めた実に貴重な記録となっています。
Sonntagstrasse「日曜日通り」側の出口に続く通り道。数年前までは、右手に簡素な駅舎がありました。
「Schnellinbiss」と書かれた昔のインビスの建物も、いつの間にか解体されて跡形もなくなっていました。
一方で、Ketwurstなる東独時代のホットドッグの屋台は健在!
今回ご紹介した写真は、昨年9月末に撮ったもの。オストクロイツ駅の改装工事は、こちらの東西線のホームにももう及んでいるのかもしれません。
駅の改装工事ごときであまり感傷的になるのもどうかと思いますが(笑)、好きな風景がベルリンからまたひとつなくなるのは、寂しいものです。次に訪れるときは、果たしてどうなっているか?