サッカーブンデスリーガの日本人選手の活躍は、今や珍しくなくなりましたが、「氷上の格闘技」アイスホッケーの女子ブンデスリーガで奮闘する「なでしこ」がいるのをご存知でしょうか。ベルリンのチームOSC Berlinに所属する高嶌遥さん(25)をご紹介したいと思います。
高嶌さんは北海道の苫小牧市出身。趣味でアイスホッケーをしていた父の影響で小学2年の時にアイスホッケーを始め、高校生にして最年少で日本代表に選出され頭角を現しました。早稲田大学スポーツ科学部卒業後、スイス・チューリッヒのチームに移籍し、2011年からベルリンで活躍しています。
3月頭、東の郊外「スポーツ・フォーラム」で彼女が出場する試合を観に行きました。アイスホッケーを生で観るのは初めてだったのですが、氷上を駆け抜ける選手たちのスピード感にたちまち惹き込まれました。特に攻守の切り替えの早さは目も眩むほどで、「キーン」という音が響き渡るシュートが見事に決まった時は、大興奮!
普段はおっとりした高嶌さんですが、氷上では別人のようにたくましく、体格の大きなドイツ人選手とも互角に渡り合っていました。試合も、インゴルシュタットに7対3で勝利。
実は、高嶌さんは今シーズン限りで現役を退き、「日本でスポーツ振興やジャーナリズムに関係した道に進みたい」という次の目標に向かって歩み始めるとのこと。そんな高嶌さんと、ソチ五輪の出場を決めたアイスホッケー日本女子代表をこれからも応援したいと思います。
(はまかぜ新聞 3月15日)