AERA 2013年9月30日号「現代の肖像」日下紗矢子
現在発売中のAERA(朝日新聞出版)2013年9月30日号の「現代の肖像」という有名なルポシリーズで、ヴァイオリニストの日下紗矢子さんのことが取り上げられています。執筆されたのはフリーライターの千葉望さん。5ページのルポ…
2013年秋の一時帰国(上)
日本に戻って1週間が過ぎ、その間あっという間というべきか、そうでもないのか、よくわからないままに時間が流れていました。9月も半ばとはいえ、成田空港に降り立ったときのむわっとくる蒸し暑さには驚きました(ベルリンを発つ朝の気…
発掘の散歩術(38) -アルト・リュバースからテーゲル川に沿って-
ベルリンの郊外の地図を眺めていて、「オールド」を意味する「アルト」が前に付いた地名を目にすると、古いもの好きの私はそれだけで興味を惹かれる。盛夏のある土曜日、今年初頭にご紹介したテーゲル湖の最寄駅(Alt-Tegel)か…
岩手県被災地内の高校生がベルリンへ
この夏、岩手県の高校生5人がベルリンの高校生と交流しました。主催したのはNPOの「絆・ベルリン」。2011年3月の東日本大震災後、ベルリン在住のドイツ人と日本人によって組織されたこの団体は、同年秋から今年5月まで、岩手県…
一時帰国&横須賀での講演会(10/6)のお知らせ
8月末にバイロイトから戻ってバタバタしているうちに、しばらくブログの更新が途絶えてしまいました(ごめんなさい)。来週から数週間、日本に一時帰国するのですが、10月6日(日)に地元の横須賀市で講演会を催させていただくことに…
2012/13の音楽シーズンを振り返って
久々にブログに向き合う時間ができたので、遅ればせながら2012/13シーズンで印象に残った音楽会やオペラをいくつか振り返ってみたいと思います。 まずオーケストラのコンサートから。 今でも心から楽しかった思い出として残って…
オーバーフランケン地方にて
数日前からバイエルンの北側、オーバーフランケン地方にある知人の別荘にお邪魔しています。ベルリンからICEに乗り、ライプツィヒ、ツヴィカウと乗り換えてオーバーフランケン地方のホーフまで約4時間半。そこからさらに車で40分ほ…
和解礼拝堂のライ麦畑(後編) 〜平和のパン〜
※和解礼拝堂のライ麦畑(前編) 〜取り残された教会〜からお読みいただけると幸いです。 2000年11月、元々教会があった場所に「和解の礼拝堂」が完成した。建築家はコンクリートとガラスから成るモダンな教会を設計したが、「こ…
猛暑が続くベルリン
暑中お見舞い申し上げます。 今夏のベルリンは、最近では例がないほど暑い日が続いています。先週末は35度を上回り、日本より湿気が少ないとはいえ、冷房設備が少ないベルリンの町ではかなり堪えます(私のアパートは中庭に面している…
ユダヤ博物館の特別展「本当の真実」
ドイツで生活していると、日本にいたときよりもはるかに身近に感じられるのが「ユダヤ人」をめぐるテーマです。第2次世界大戦中のナチスによるホロコーストは、70年近くを経た今でも「記憶され続けるべき問題」として社会の中で共有さ…
ベルリン中央駅発の夜行列車を眺めて(2)
少しでも夏の旅気分をということで、ベルリン中央駅から発着する夜行列車の後編をお届けします。 この日は本の仕事が一山超えたので、中央駅構内のイタリアンのお店のソファーに座ってワインを一杯。ほろ酔い気分になったところで、地下…
ベルリン中央駅発の夜行列車を眺めて(1)
夏のバカンスシーズン真っ盛り、ベルリンも素晴らしい天気がしばらくずっと続いています。どこかに旅したいなあと思いますが、来月少し遠出するので、いまは我慢。せめて旅行気分をということで、今回はこんな写真をお届けしたいと思いま…
『ベルリンガイドブック〜「素顔のベルリン」増補改訂版』のご案内
拙著『素顔のベルリン』は、2009年の発売以来、お陰さまで多くの方に手に取っていただいてきました。この度、ダイヤモンド社より増補改訂版として新たな形で発売されることになりましたので、ここで紹介させていただきたいと思います…
和解礼拝堂のライ麦畑(前編) 〜取り残された教会〜
ベルナウアー通りに面したかつての壁の緩衝地帯には、数年前から緑の芝生が植えられるようになった。初夏のこの季節、芝生の上を歩いて行くと、緑に混じって鮮やかな小麦色が目に入ってくる。「和解の礼拝堂」という名の小さなプロテスタ…
ベルリン王宮の再建始まる
このブログを始めた2005年から折に触れて、ベルリンの王宮広場の移り変わりをお伝えしてきましたが、この6月、ついに王宮の再建工事が始まりました。冒頭の写真は昨年4月の様子。この数年間、芝生が敷かれ市民の憩いの場だった旧共…
ホテル・ボゴタ終焉の危機
現在、ベルリン西地区の目抜き通り「クーダム」ことクアフュルステンダムを歩いていると、周辺一帯が急激な変化の渦中にあるのを実感します。昨年、ツォー駅近くに高層ビルが完成し、5つ星ホテル「ヴァルドルフ・アストリア」が開業。ま…
ブレヒトの「イエスマン」と「ノーマン」
現在、シャルロッテンブルク地区のシラー劇場で公演を行うベルリン国立歌劇場では、上演が極めて稀な作品に出会えることがあります。5月末、劇場横のヴェルクシュタットという小規模の会場で行われた「イエスマン」と「ノーマン」も、ま…
最近のコメント