長男が誕生して早2ヶ月が過ぎた。当然ながら生活はがらりと変わり、すべてが子供中心に動くようになった。環境の変化も著しいが、赤ちゃんの表情や仕草も日が経つにつれて刻々と変わっていく。「寝られるときに寝る、やれることはやれるときに」を基本姿勢に、それでも大半のことは終えられぬまま、毎日があっという間に過ぎていくけれど、後から振り返ったらきっと貴重だったと感じられるであろうこの時間を少しでも記録に留めておきたいとも思う。この1ヶ月の間にやったことをいくつか書き留めておくと、
a. 子供手当(Kindergeld)と両親手当(Elterngeld)の申請手続きをした。
b. U3と呼ばれる1ヶ月検診、そして最初の予防接種(Impfung)を近所の小児科で受けた。
c. 区の青少年局の担当者が家庭訪問にやって来た。
d. 2月頭に日本大使館に提出した出生届が、日本に届き、月末に市の戸籍に息子の名前が反映された。
aは友人夫婦に見てもらいながら、(少々複雑な)書面の手続きを済ませることができた。子供手当(月額184ユーロ)の支給は比較的すぐに始まったが、両親手当の方は少し時間がかかる模様。bの1ヶ月検診からは、かかりつけの小児科を自分で探し、予約する必要がある(U1とU2は分娩病院で行なわれる)。定期的に行くことになるので、なるべく家から近くて、行きやすい小児科を探すのがいいとアドバイスされた。cは、ベルリン市から「いついつに担当者が伺います」ということが書かれた手紙が送られてくる。青少年局のベテランの方が、子供を持った両親のコミュニティの場だとか、幼稚園の探し方だとかを、持ってきた資料と共にいろいろアドバイスしてくださり、ためになった。dの戸籍謄本は、日本のパスポートを申請する際に必要となるもの。私の場合は、実家から送ってもらった。
まだまだわからないことも多いけれど、いろいろな人に助けられながら、少しずつ前に進んでいる感じです。
生活面での大きな変化は、最初の1ヶ月目に比べると、ベビーカーで外に出る機会が格段に増えたことだろうか。友人夫妻から譲ってもらったベビーカー、初めて組み立てて外に出るときはそれだけでドキドキだったが、慣れればどうということはない。バスや地下鉄に乗ってと、行動範囲も少しずつ広がってきた。特にバスは利用しやすく、後部ドアから乗ることができるのが嬉しい。よほど混んでいない限りは、指定の場所に車を止めて、自分も椅子に座れる。
一昨日足を運んだシェーネベルクのイタリアンカフェは、最初の部屋を抜けると、子連れの家族でも利用しやすそうな部屋がある。以前から気になっていた場所なのだが、ここに座ったのは今回が初めて。後からやって来た同じ子連れの人たちと自然に会話が生まれた。もう少し暖かくなったら、外で過ごす時間が増えてくるのかもしれない。
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どんな時間帯であろうと子供をベビーカーに乗せて
公共交通機関を気兼ねなく利用出来街、国。
自分で育児を体験して、この有り難みをつくづく感じました。
このベビーカーサインが『子宝』と云う字に見えているのは、私だけではないと思います!
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Takoraさん
どんな時間帯でもベビーカーで公共交通機関に乗れるのはありがたいことですね。
特に段差の少ないバスのありがたさがわかるようになりました。
次はトラムにも乗ってみたいです!
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大変久々にブログを拝見させて頂きました、遅ればせながらお子様のご誕生、おめでとうございます。健やかに育ちますように!
ドイツにおける子供とその両親に対する社会保障、もまた興味深いものですが、後段のベビーカーの行は仕事柄色々と接する事が多いので大変興味深いものです。
確かに、ベルリンの、特にバスはベビーカーの利用に関しては利用しやすそうだと見ていましたので、実際に利用されて利用しやすい、と書かれているのを見ると矢張り、と思えてしまえます。
日本ですとその辺りが、特にバスは以前よりは改善されたとは言えまだまだ困難なところが多くあるものです。
鉄道に関しては、ようやく車いすスペースのベビーカーでの利用が公認され、各社とも、車イスとベビーカーを配したステッカーへの張替えを進める等していますが・・・この辺りに関してはまだまだ、利用者間での合意や認識が出来ているとは言い難いので当面は厳しい状況が続きそうなところ、と見ています。
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冬風さん
久々のコメント、ありがとうございました。
日本でも車椅子とベビーカーの利用に関してそのような動きがあるのですね。そのような環境作りのほかに、やはり大事なのは周囲の人々のちょっとした気遣いかなと感じます。
来月一時帰国することになったので、実際の状況を見てこようと思っています。
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masato様
久し振りに訪問した処、子供さんが誕生したとの由、お目出度う御座います。
前回の出産前後の経緯も拝見。一歩づつ着実にドイツで生活の根を深めていらっしゃる様子で、何よりです。
時間があれば、《月刊誌・世界》に掲載された評論文の感想も寄稿します。お元気で。
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Yozakuraさん
ご無沙汰しています。お祝いのメッセージをありがとうございました。
子供が生まれたことで、ドイツやベルリンとの自分の関係もこれから変わっていくのか、いろいろ楽しみではあります。
『世界』の記事を読んでくださったのですね。ありがとうございます。
お暇なときにでも、ご感想などお寄せいただけると嬉しく思います。