横須賀の実家に1週間ほど滞在した後、先週末は山梨県に住む義理の両親のもとを訪ねた。義母は長男の出産時に3週間ほどベルリンまでヘルプに来てくれたが、義父は今回が孫と初対面。土曜日は天気がよかったので、河口湖に面した天上山(通称カチカチ山)のロープウェイに連れて行ってもらった。
カチカチ山にロープウェイで上るのは、かれこれ25年ぶりだった。前回上ったときと山頂の設備も観光客の顔ぶれも大きく変わっていたけれど(外国からのお客さんが本当に増えた)、ここからの富士山の眺めはやはり感動的。
昼食は富士吉田にある美也川といううどん屋へ。普通の民家のような座敷の席で、つるつるの吉田うどんをいただく。
夜は甲府盆地の東南端にある「みたまの湯」という温泉に連れて行ってもらった。東日本と西日本を分けるファッサ・マグナの開口割れ目に位置する天然温泉だそうで、露天風呂からは甲府盆地を一望のもとに見渡せる。茶褐色の独特の湯は、数万年前の太古の植物から溶け出した天然有機物が混じったものだ。そんなことが書かれた浴場内の説明文を湯に浸かりながら読むと、自然の恵みと悠久の時の経過を感じずにはいられない。そして、家に戻って間もなく、今回の滞在中で2回目になる地震に遭遇したのだった。これもまた、普段のベルリンの生活では決して味わうことのない感覚・・・。
帰りは石和温泉駅から「かいじ」に乗って東京へ。2年前にこの駅を利用したときは(写真は2013年4月の様子)、国鉄時代の面影を残す趣きのある駅舎だったのだが・・・
いつの間にか近代的な駅舎に生まれ変わっていてびっくり。車窓からの新緑の風景を楽しみながら、新宿、品川と乗り換えて京急へ。生後4ヶ月半の息子にとって、ベルリンから成田への飛行機での移動ほどではないにせよ、3時間半の鉄道の旅も大移動だったはず。最後の方では電車の中でかなり豪快に泣き叫んだため、最寄りの駅に降り立ったときは、私たちも少々ぐったりとなってしまった・・・。
今回の一時帰国では、いろいろな方々が息子に会いに来てくれたり、また面倒を見てくれたりする。普段とは違う人びとと触れ合うことで、この2週間で成長しているなと感じる一方、気持ちが昂ったためか夜なかなか寝付けないこともあった。猫という生き物に接するのも、そういえばこれが人生で初めてのはず。昨年秋にやって来たクルミちゃん(写真)の前に連れて行っても、最初の頃は決して目を合せようとしなかった息子だが、やんちゃな猫に少しずつ慣れてきているのかどうか。
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ベルリンからの長旅お疲れ様です。
石和温泉の駅舎は本当に変わったものだな、と私も先日見て思ったものでした。
昔にあの辺りに住んでいた頃には貨物列車もあり、駅舎の雰囲気と合わせて「国鉄」に通じる空気がありましたが、今や貨物列車も無く、普通電車もJR時代のものになり、20年以上かかりました周辺の区画整理と合わせての仕上げの駅舎建替え、となるのでしょう。
みたまの湯の夜の眺めは本当に良いものです、眼下を走る身延線がちょうど来たりしますとより味わいがあるものですが・・・あの辺り一帯は甲府盆地にて、まず人が住み始めた地域でもありますから、時の経過を感じる点では、中々に揃っている場所であるかと感じます。
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おかえりなさいませ。
石和の駅の変わりようには驚きました。
みたまの湯がある場所は、父の実家があるので、「おこしいただいてありがとうございます」です。
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冬風さん
コメントありがとうございました。
石和温泉駅は本当に変わりましたね。あの素朴な駅舎が好きだったのですが。
>今や貨物列車も無く、普通電車もJR時代のものになり、
ひょっとして、と思って調べたら、国鉄時代からの電車も最近なくなってしまったのですね・・・
つくづく残念です。
http://ghcf4.exblog.jp/23403976/
みたまの湯はまたいつか行きたいと思っています。
あの辺りは山梨でも古い集落があるところだったですね。
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kokhavさん
>みたまの湯がある場所は、父の実家があるので、
そうでしたか!甲府盆地が一望できる、素晴らしい眺望の場所ですね。
またぜひ訪ねたいです。