NHKラジオのドイツ語講座は、戦後間もない1952年から続いているという伝統ある講座です(現在は月曜〜金曜の7:00〜7:15放送。再放送あり)。この4月からラジオ第2放送の『まいにちドイツ語』のテキストに1年間連載を担当させていただくことになりました。
連載のタイトルは「ドイツ・スポーツの世界に飛び込んで」。その名の通り、ドイツで親しまれているさまざまなスポーツを毎月1つずつ紹介するというものです。先の平昌オリンピックで、ドイツは日本の倍以上となる計31個のメダルを獲得(ノルウェーに次ぐ第2位)。6月にロシアで開催されるサッカーのW杯では、連覇がかかるドイツ代表チームに注目が集まるでしょう。疑いなくドイツは世界有数のスポーツ大国と言えそうです。しかし、スポーツは強さを競うだけのものではありません。そのスポーツに幅広い愛好者がいて、人々の生活の活力になっているかということも、その国のスポーツ文化の成熟度を示す重要な指針といえます。
タイトルに「飛び込む」という言葉を使ったのは、普段音楽や歴史といったジャンルで書くことが多い私にとって、まさに毎回「飛び込む」感覚で取材しているから。しかしこれが面白いです。第1回で取り上げたブンデスリーガのウニオン・ベルリンの試合では、いきなりピッチの脇で写真を撮る機会に恵まれ、その迫力に度肝を抜かれました(連載は毎回、私が撮影した冒頭のカラー写真と関連記事で構成されています)。1年間、魅惑的なドイツのスポーツの世界にお付き合いいただけると幸いです。