今年はブログで新年の挨拶もできないまま3月も半ばになってしまいました。年明けまで『ベルリンガイドブック』の新装改訂版を作る作業で手が抜けず、その後すぐ家族で日本に一時帰国。2月半ばにベルリンに戻ってからまた慌ただしい日々が続いていたのですが、先週ひさびさに風邪を引いてしまい、少しばかり立ち止まる余裕ができたので、この間のことを振り返ってみたいと思います。
昨年からNHKの語学講座のテキストに書かせていただいてきたいくつかの連載が、この3月号をもって最終回となりました。本当は毎号出る度にここでご紹介したかったのですが、後から振り返る形でお許しください。
最初は、NHKラジオ『まいにちドイツ語』の「ドイツ・スポーツの世界に飛び込んで」
4月:ウニオン・ベルリンとサポーターたち(サッカー・ブンデスリーガ2部)
5月:107年間走り続けた自転車レース(ベルリン6日間レース)
6月:「最強リーグ」(ハンドボール・ブンデスリーガ)
7月:フラミンゴスの夢(野球・ブンデスリーガ)
8月:穏やかな波とともに(創設128年のボートクラブ)
9月:ミュンヘン生まれの波乗り(リバーサーフィン)
10月:頂点を目指して(ドイツ・アルペン協会)
11月:自転車道は欧州を駆け抜けて
12月:ベルリンマラソン
1月:水中での死闘(欧州・水球リーグ)
2月:氷上で全力疾走するアスリートたち(ドイツ・アイスホッケー・リーガ)
3月:ヘルタ・ベルリン127年目の航海(サッカー・ブンデスリーガ1部)
こうして書き並べるだけでも、ずいぶんいろいろなスポーツを取材してきたものだと思いますし、その時の興奮が蘇ってきます。ブンデスリーガだけでもサッカー、ハンドボール、野球、水球、アイスホッケーのリーガをご紹介しました。ベルリンで野球の公式試合を見たり、水球の欧州チャンピオンズリーグの試合を自宅から近い屋内競技場に見たりしたときの意外性。メジャーやマイナーの差はあれど、それぞれのスポーツに夢中になっている方々に話を聞くのは楽しい時間でした。ブンデスリーガ2部のウニオン・ベルリンで始まり、最後はブンデスリーガ1部のヘルタ・ベルリンで締めくくりましたが、その時のヘルタの対戦相手、フランクフルトの長谷部誠選手の雄姿が心に残ったので、最終回ではそのことにも触れています。毎月の締め切りのプレッシャーもあり、スポーツの写真を撮るのは1回1回がチャレンジでしたが、私にとっては新鮮な経験となりました。
もう1つがNHK『旅するフランス語』『旅するイタリア語』『旅するドイツ語』の「ヨーロッパ鉄道紀行」でした。
10月:仏(パリ1)、伊(バルドネッキア)、独(インスブルック)
11月:仏(パリ2)、伊(トリノ)、独(ツィラータール)
12月:仏(リヨン)、伊(ミラノ)、独(アッヘンゼー鉄道)
1月:仏(エクス=レ=バン)、伊(ヴェローナ)、独(クーフシュタイン)
2月:仏(グルノーブル)、伊(トレント)、独(ローゼンハイム)
3月:仏(モダーヌ)、伊(ボルツァーノ)、独(ミュンヘン)
こちらはパリを出発して、ミラノ経由でドイツのミュンヘンまで行く鉄道の旅。3誌同時連載だったので、やはり大変だった部分もありますが、鉄道旅行の紀行文を書くのは子供の頃からの憧れの仕事だったので、ある意味夢が一つ叶ったようなところもありました^^。とはいえ、旅先で出会った風景や人の印象を言葉で読者にうまく伝えるというのは、本当に難しいと実感。訪れた場所の歴史だけでなく、ヨーロッパの地理や地形のことをもっと勉強したくなりました。
『ベルリンガイドブック』のことは別記事で改めてご紹介したいと思います。