「シャリテー」 BZ Lexikon(157)

大分昔の記事ですが、ベルリンで最も有名な病院について書かれた記事を見つけたので、今日はそれを訳すことにします。2005年10月28日の紙面より。
Lexikon: Charité(シャリテー)
Die Berliner Charité (frz.: Nächstenliebe) ist Europas größtes Universitätsklinikum. Unter König Friedrich I. entstand 1710 ein Quarantäne-Haus für Pestkranke, das auch nach der Epidemie als Krankenhaus für Arme und Bedürftige genutzt wurde. Später diente das Haus als Garnisionslazarett und zur Ausbildung von Ärzten im Militärdienst. 1810 wurde die Berliner Universität gegründet, die zunächst unabhängige Unikliniken betrieb und deren erster Medizinischer Dekan Christoph Wilhelm Hufeland war. Da er gleichzeitig auch als Ausbilder in der Charité arbeitete, band er diese zunehmend in den Uni-Betrieb ein, bis schließlich Krankenhaus und Fakultät verschmolzen.
訳)フランス語で「隣人愛」を意味するベルリンの「シャリテー」は、ヨーロッパで最大の大学病院である。1710年、フリードリヒ1世のもとでペスト患者のための隔離施設が生まれ、それは疫病がはやった後、貧者や困窮者の病院としても使われた。その後、この施設は陸軍病院として兵役の立場にある医者を養成する場になった。1810年にベルリン大学が創立された当初は独立した大学病院として運営され、その最初の医学部長はクリストフ・ヴィルヘルム・フーフェラントだった。彼はシャリテーの教育者としても活動したため、次第に病院を大学の運営に組み込んでいき、最終的には病院と学部が合併した。
●昨日の午後、メヒティルトさんにクロイツベルクを2時間半にわたって案内していただき、全5回に及ぶインタビューがひとまず完結しました。本当に楽しかったのひとことです。メヒティルトさんと一緒に街を歩いたことで、街のディティールを見る視点を学びました。あとは私ががんばって紙面にまとめるだけです。これが大変なんですが^^;)



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12 Responses

  1. Ken
    Ken at · Reply

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    "Charité"って 時々見るフランス語だよなあと思ってたけど、
    「隣人愛」だったんですね。
    これって英語の"charity"の語源ですよね。
    なんか、あ!って「つながった」感じがしてます。

  2. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >Kenさん
    >これって英語の"charity"の語源ですよね。
    おっしゃる通りです!独和大辞典でちょっと調べてみたら、これはラテン語が語源の言葉で、そこからフランス語→英語へと移ったものと思われます。私も「つながった!」という感じでした。ありがとうございます。

  3. akberlin
    akberlin at · Reply

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    ここ、森鴎外が留学していたんですよね。
    フンボルトのヤパノロの施設である「森鴎外記念館」に、
    「慈恵院を視察す」みたいな記述もありました。シャリテェ、
    チャリティを「慈恵」と訳したのはさすが明治の人です。

  4. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >akberlinさん
    森鴎外!
    シャリテーに関する大事なことに触れるのを、忘れていました。
    「慈恵院」とはいい訳ですね。鴎外以外にも、当時シャリテーで学んだ日本人留学生はもっといるはずです。北里柴三郎なんかもそうですね。

  5. Ken
    Ken at · Reply

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    「シャリテー」=「慈恵」
    さらに「つながった」きがします。ぞくぞくする!

  6. la_vera_storia
    la_vera_storia at · Reply

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    中央駅さん、この病院については大変おもしろい本があります。それは、
    Die Charité – Die Geschichte eines Weltzentrums der Medizin (Gerhard Jaeckel著)
    です{私も持っているのは1990年にUllstein より出版されているペーパーバックです)。この本は、この病院の誕生から、第2次大戦でのドイツ敗戦まで、この病院の医師やスタッフの奮闘を描いています。激動のドイツ史を背景として、この病院も多くの困難に直面しましたが、それらに立ち向かっていくスタッフの勇気は心打たれるものがあります。もしお時間があれば是非お読み下さい。ベルリン史、そしてドイツ史を別の側面から描いた見事な本です。

  7. kon'no
    kon'no at · Reply

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    慈恵院とはなんとも、風雅な言葉ですなぁ。流石、文豪なり!

    といっても、この「慈恵院」昨今余り良くない噂ばかりききますね。労使交渉、医療ミス、首切りなどなど。

  8. kon'no
    kon'no at · Reply

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    慈恵院とはなんとも、風雅な言葉ですなぁ。流石、文豪なり!

    といっても、この「慈恵院」昨今余り良くない噂ばかりききますね。労使交渉、医療ミス、首切りなどなど。

  9. kon'no
    kon'no at · Reply

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    慈恵院とはなんとも、風雅な言葉ですなぁ。流石、文豪なり!

    といっても、この「慈恵院」昨今余り良くない噂ばかりききますね。労使交渉、医療ミス、首切りなどなど。

  10. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >Kenさん
    こういうのにぞくぞくするっていいですね~

  11. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >la_vera_storiaさん
    興味深い本のご紹介、ありがとうございます。
    シャリテーは、日本の近代医学の接触という意味でも興味あるので、ぜひ手にとってみたい本です。

  12. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >kon'noさん
    >といっても、この「慈恵院」昨今余り良くない噂ばかりききますね。
    確かに。このコーナーにシャリテーのことが紹介されたのも、労使交渉か何かに関連してのことだったと思います。

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