ベルリン・ユダヤ博物館と博物館の自律性
クロイツベルク地区にあるベルリン・ユダヤ博物館は、ダニエル・リベスキンドによる斬新な建築の魅力とも相まって、ベルリンでも特に人気の高い博物館の1つです。ドイツ・ユダヤ史をテーマにした常設展のみならず、話題の特別展をいくつ…
ブレスラウで活躍した、オットー・ミュラーの展覧会
1919年は欧州の歴史において大きな転換点となった年です。第一次世界大戦が終結し、いくつもの小国が独立。欧州の勢力図が大きく変化するとともに、芸術においても新たな潮流が生まれました。 今年はその年からちょうど100年。ベ…
発生から80年「水晶の夜」の特別展
11月9日はドイツ史において「運命の日」と呼ばれます。この日に起きた重要な出来事の一つが、1938年の反ユダヤ主義暴動の「水晶の夜」です。今年はあの事件から80年の節目を迎えるに際し、ナチス時代にゲシュタポ本部があった記…
エフライム宮殿の展覧会「大都市の美」
ミッテ地区のニコライ教会からほど近いエフライム宮殿で、「大都市の美」という展覧会が開催されています。これは19世紀前半から現代まで、都市ベルリンをモチーフに描かれた絵画を一堂に集めた企画展です。生粋のベルリンっ子の知人か…
ベルリン・ユダヤ博物館の展覧会「エルサレムへようこそ」
昨年12月6日、トランプ米大統領が「エルサレムをイスラエルの首都と認定する」と宣言したことは、世界に大きな波紋と困惑を引き起こしました。そのわずか5日後、ベルリン・ユダヤ博物館にて「Welcome to Jerusale…
大戦期の前夜を切り取った展覧会『ベルリン1937年』
5月4日から、ベルリン市営のメルキッシュ博物館で『ベルリン 1937年-明日への影の中で』という展覧会が開催されています。最初にこの展覧会のタイトルを聞いた時、ヒトラーが政権を取った1933年でも第二次世界大戦が始まった…
森鴎外の文学と多面性を紹介 記念館がリニューアル・オープン
ミッテ地区のルイーゼン通りにあるベルリン森鴎外記念館(Mori-Ôgai-Gedenkstätte)が、約半年の準備期間を経て、この3月末にリニューアル・オープンしました。現在フンボルト大学(旧ベルリン大学)の付属施設で…
メルキッシェ博物館の展覧会「ようこそドイツへ」
ベルリンの市立博物館の一つ、メルキッシェ博物館(Märkisches Museum)で展覧会「ようこそドイツへ(Willkommen in Deutschland)」が開催されています。これは、ドイツに移民や難民としてや…
アジア美術館のナウマン・コレクション展
ベルリン・ダーレムにあるアジア美術館で、ドイツ人の美術収集家クラウス・F・ナウマン氏が同美術館に寄贈した「ナウマン・コレクション」の特別展が開催されています。このコレクションをご紹介するには、まずアジア美術館の歴史に触れ…
「西ベルリン」の回顧展
東西ドイツ統一後10年から15年くらいにかけてでしょうか、東(オスト)とノスタルジー(郷愁)を掛けた「オスタルギー(Ostalgie)」という造語がよく使われた時期がありました。統一25周年の今年は、西ベルリン時代に焦点…
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