Shell-Hausにて(9月2日)
今日は私が好きなベルリンの建築を一つご紹介しましょう。
新ナショナルギャラリーからラントヴェーア運河(Landwehkanal)に沿って歩くと2分ほどで見えてきます。もともとはシェル・コンツェルンが建てたShell-Hausと呼ばれるこの商業ビル、段々状のカーブのうねりが実に印象的です。
新ナショナルギャラリー方面を望む。
そしてこちらは反対から。
現在はエネルギー供給会社のGASAGが使用しているこのShell-Hausですが、最近の建築かと思いきや、実は建てられたのは1930年から32年にかけてというから驚きます。設計はエミール・ファーレンカンプ(Emil Fahrenkamp)。ワイマール共和国時代の傑作の一つで、現在は文化財に指定されています。
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2年前、シュタウフェンベルク通りのドイツ抵抗記念館を訪れた際、このビルをみかけましたが、建物のデザインがあまりにも奇抜だったので、思わず写真撮影してしまいました。当方も近年の建築なのかな~と思っていたのですが、昨年ベルリンの写真集を購入した際、戦前及び終戦直後の写真をみてびっくりしました!何十年も時代を先取りした建築に思えてなりません。
当方所有のベルリン市街戦に関する書籍に添付された地図には、この場所が当時の『ドイツ海軍最高司令部』となっているのですが、この不思議な建物が司令部につかわれたのでしょうかね~??
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こんにちは、マサトさん。
この建物ではないのですが
Sバーンでハンザ地区を通る時に見える集合住宅群を
初めて見た時に日本ではお目にかかれない曲線の
美しさを感じました。
その他のことは忘れてしまったのですが
ドイツ滞在中には曲線を意識することが多く
ドイツとは曲線の文化なのか?と思っていました。
建築のことなどもっとわかれば数々の建物も
興味深く見れるんですが・・・。
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ドイツというと、少し硬質なイメージがあったのですが、
こんなビルを70年も前に建てているのですね。
びっくりです。
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>ぷりんつ・あるぶれひとさん
お返事が遅くなってしまいごめんなさい。
>この不思議な建物が司令部につかわれたのでしょうかね~
ちょっと調べてみましたが、おっしゃる通りです。
大戦中は地下に野戦病院(Lazarett)が備えられていたそうですよ。
http://de.wikipedia.org/wiki/Shellhaus
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>しゅりさん
こんにちは!
>ドイツとは曲線の文化なのか?と思っていました。
このシェル・ハウスは建築的にはノイエ・ザッハリヒカイトと呼ばれる時代の様式で、バウハウスなどとも関係があるようです。私はこの建物を見ていて、同時代に作られた映画「メトロポリス」や「カリガリ博士」の奇抜なセットを思い出しました。曲線を意識した建築は、確かにこちらでは多いかもしれませんね。
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>にとうへいさん
初書き込みありがとう。こういうデザインの建物をあの時代に建ててしまったのはすごいですよね。でも、古代ローマの建物を理想としたナチスの台頭とともに、どんどん廃れていくことになります。
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ご多忙な中、お調べいただき誠に有難うございます。
上空から見ても、面白い建物ですね~♪
http://www.archinform.net/projekte/862.htm?ID=977142004e63ce99b34ed7b14c939f96