DDRの墓場から新王宮へ

Photo: Förderverein
昨日共和国宮殿の現在の様子をお伝えしましたが、ちょうどいいタイミングで昨日の新聞にこんな記事が載っていました。ダイジェスト部分を訳してここに載せましょう。

昨日、連邦政府はベルリンの王宮広場の「フンボルト・フォーラム」の建設の決定を下した。2010年の工事開始、2013年の完成が見込まれている。1950年に爆破された市の王宮にもとづいて、ファサードの三面が再建されることになっている。フンボルト・フォーラムにはダーレムの国立美術館にある非ヨーロッパ系のコレクション、フンボルト大学の学際的なコレクション、市図書館の一部が入る予定である。

「ファサードの三面が再建されることになっている」というのはどういうことかというと、建物の四面のうち三面は冒頭のシュミレーション写真のように旧王宮にもとづいて忠実に再現されるのに対して、シュプレー川に面した残りの一面についてはコンクールでアイデアを公募するのだそう。歴史的な建造物に現代建築を取り入れる手法はベルリンではよく見られますが、ここでもそれが取り入れられることになったわけです。どういう外観になるんでしょうね。
この王宮の再建には私はどちらかというと反対の立場でしたが、ベルリンはいよいよ再建に向けて動き出すことになります。



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4 Responses

  1. Ryoko
    Ryoko at · Reply

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    Masato san お久しぶりです。お元気ですか?
    先進国の首都でありながら、こんなに今、変わってるぞーと言う風景が見られるベルリン、私にとってはやはりとてつもなく魅力的です。最初にベルリンを訪れたときも、気が付いてみたら壊している最中のビルの写真とかをバシバシ取ってしまっていた私でした。これからもその変化の様子をライブな感覚で伝えてくださいね。

  2. 和良
    和良 at · Reply

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    近くで見たとき、周囲の景観からして鉄骨丸出しの代物は極めて違和感
    を感じましたが、再建計画が決定したのですね。私もベルリンを再度訪れるチャンスがあれば、完成した建物を含め周辺の変容を是非観てみたいものです。  (米国/ミシガン州/アナーバーにて)

  3. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >Ryokoさん
    こんにちは、お久しぶりです!
    Ryokoさんがお住まいのパリは戦争の被害を受けなかったですし、街としてすでに完成されていますからね。そういう意味では確かにここは面白いですし、飽きない理由のひとつかもしれません。

  4. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >和良さん
    アメリカからの書き込みありがとうございます。
    そちらの生活はいかがでしょう。歴史の浅いアメリカでは、何百年も前の建造物を莫大な金をかけていまさら再建するということは、普通はあり得ないですよね。その執念には時に驚かされます。

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