ミッテのLinienstraßeにて(2007年9月26日)
今日から1週間ほど翻訳の仕事に掛かりっきりになるので、アップするのにあまり時間がかからないテーマを、ということで考えたところ、かれこれ1年半(!)もの間ベルリンの路上で撮りためてきた数々の街灯(Straßenlaterne)をここでどーんと紹介しようと思います。
このシリーズ7回目にして登場するのは、通称シンケル街灯(Schinkel-Laterne)と呼ばれるもの。ここでのシンケルとは、ベルリンの街並みに多大な影響を与えた建築家のシンケル(1781-1841)を指しますが、別に彼がデザインしたというわけではなく、1893年にベルリンのガス会社がシンケル風の新古典様式に基づいてデザインしたという街灯です。ベルリンでもっともクラシカルな街灯の一つで、特に古い通りでよく見かけることができます。そのシンケルモデルが多く見られる、私の近所のクロイツベルク西側の風景をいくつかご紹介しましょう。
FidicinstraßeとKopischstraßeの角にあるレンガ造りの給水塔は、19世紀末の街並みが今に残るシャミッソー広場周辺のランドマーク。
参考:
「オールド・ベルリン」が残る界隈(1)
シャミッソー広場東側、Willibald-Alexis-Str.とKloedenstr.の2つの通りが交わる辺りのアパート群は、ベルリンのアパート建築の中でもっとも美しいものの一つだと個人的には思っています。シンケル街灯はこういう街並みの中でこそ映えますね。
次回は、このシンケル街灯の種々のバリエーションをご紹介しましょう。
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もう一月も半分以上過ぎてしまいましたが、
『あけましておめでとうございます!』
シャミッソ広場界隈の街並、懐かしいです。
殆ど漠然とした記憶しか残っていませんでしが、
正にこのアパート群や給水塔は、
僕に斬新な価値観を与えてくれた場所として、
当時の景観が鮮明に蘇ってきました。
あれから二十年近く経った今でも
まったく変わっていませんね。
ちょっと大げさな物言いですが、
このL字路が、僕の人生の曲がり角になりました。
今年も楽しいベルリン談をお願い致します。
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私は何でもクラシカルなものの方がが好きなので、この前紹介されている街灯よりもこちらの方がヨーロッパらしくて好きです。
ヨーロッパがどんどん現代的になっていくと(建物やら何やら)、何だか悲しくなってしまいます・・・。
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>Takoraさん
コメントありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
>正にこのアパート群や給水塔は、
>僕に斬新な価値観を与えてくれた場所として、
私も初めてこの場所に来たときは驚きました。もう1つのベルリンを見た思いがしたものです。
>このL字路が、僕の人生の曲がり角になりました。
なるほど!昨年Takoraさんがお寄せくださった回想録を、もう一度読み直してみたくなりました。
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>つーたんさん
ヨーロッパは基本的に古い町並みを尊ぶので、それらがなくなることはないでしょうが、斬新なものに出会うとびっくりすることはありますね。それもまた面白いものです。
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「シャミッソー広場東側、Willibald-Alexis-Str.とKloedenstr.の2つの通りが交わる辺りのアパート群」の写真、本当に美しいですね~!
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>shioさん
美しいでしょう?日没時にここを歩くと、どこかしら荘厳な雰囲気が漂っています。