フィルハーモニーの火災事故から一夜明け、ドイツの日刊紙はほぼ例外なくこのことを一面で大きく取り上げていました。被害の状況や気になる今後などについては、ブログ「クラシックおっかけ日記」さんが詳しく書かれているので、よかったらご参照を。これから建物の復旧作業が待ち受けていますが、被害は予想以上に小さく済んだようで、あの場所に思い入れを抱く者としては少し安心しました。週末に予定されていたアッバードの3回のコンサートは、1回にまとめて24日にヴァルトビューネ野外音楽堂で行われることになったようです。
ところで、平成中村座のベルリン公演は、昨夜大成功の中で千秋楽を終えました。終演後に中村勘三郎さんと少し会話ができて、もう大感激＾＾）。これから小さな記事を1本書くつもりです。
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今回の火災、大きな被害が出なくてよかったですね！ 私も実は、旅行滞在中の土地で過去に２度大きな「文化財・文化的施設」の火災に出くわしたことがあります。一つはウィーンのホーフブルクの有名なRedoutensaeleで、これは９２年暮れでしたか、ホーフブルク付近はさすがに騒然とした雰囲気でしたが、それ以外は報道も含め、まるで無関心ででもあるかのように非常に落ち着いていました。寒さもあって冷え冷えとした感じでした。にもかかわらず、あっという間にRedoutensaeleは再建されたわけで、それがウィーンらしいということでしょうね。もう一つは、ついこの間のソウルの南大門の火災でしたが、火災の発生する一時間ほど前にあそこを通りかかって門を見たのが最後だったわけです。翌日、あそこの焼け跡で土下座して泣いている人を見たときは実にショッキングでした。ウィーンとソウルを比較すると「静」と「動」の反応の違いというように感じました。
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今後しばらくの間の代替会場の一つとしてアドミラルパラスト（2006年12月16日、2007年8月6日の中央駅さんのブログ記事にも触れてありましたね）も挙がっているようですが、もし仮にそこでベルリンフィルのコンサートの一つでも行われるとすれば（座席数からいってもまあ無理か？）、私だったら何が何でも行きたいですね。あそこで他のオケではなくベルリンフィルが聴くということ、それはまさに大戦末期のベルリンの幻影を見ることができるのではないかと．．．．勝手な期待を抱かせてしまいます。これこそ、フィルハーモニーの火災という不幸を逆手に取った千載一遇の好機ではないか．．．「災い転じて福となす」そう考えたら不謹慎でしょうか。
http://www.admirals-palast.de/geschichte.php3
http://www.andreas-praefcke.de/carthalia/germany/berlin_metropoltheater.htm
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まさとくん、普段新聞なんて買わない私も今回の火事は心配で新聞を買って読みました。本当に被害が小さくて良かったですよね。でも溶接会社が修復費用を出せるのか？って思います。もちろん保険に入っているだろうけれど。
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>la_vera_storiaさん
久しぶりのコメント、ありがとうございます。
ウィーンとソウルでの火災のエピソード、とても印象的でした。私はそのような場面に遭遇したことはありませんが、歴史的な文化財や建築が一夜にして焼失というニュースを耳にする度に、 そこの住む人々の思いや記憶などを思い合わせて、心が痛みます。
アドミラルパラストでのベルリン・フィル、機会があったら私も一度聴いてみたいですね。そんなわけで、来週のラトル＆ベルリン・フィルのベルリオーズ「幻想」のコンサートが、どこで行われるか気になっていたのですが、今朝の新聞には何と「テンペルホーフ空港の格納庫」と書かれていました。一昨日のティーレマン＆ミュンヘンフィルは、アドミラルパラストで演奏したそうですが。
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>ネムコさん
事故翌日の新聞の報道はすごかったですよね。私も一面だけは、キオスクでいろいろチェックしました。被害は少なかったものの、修復費用はやはり相当かかるでしょう。再開予定の6月2日なんてもうすぐだし、修復の現場に携わる人は大変だと思いますよ。