雪のモアビットを歩く

数日前、ある友達の家に寄った帰り、せっかくだからと少し散歩しながら帰ることにしました。ティーアガルテンの北西に位置するモアビットという地区は、これまであまり紹介したことのないエリアです。U7のMierendorffplatzの駅から、Kaiserin-Augusta-Alleeを西に向かって歩きます。この辺はまだシャルロッテンブルク地区に属します。
この日は久々に0度近くまで気温が上がったんですが、午後からはまた雪。シュプレー川につながる運河も完全に白銀の世界でした。川面は完全凍結したためか、ところどころで人が歩いた跡が見えますね。この橋を越えるとモアビットへ。
モアビットは19世紀後半以降、労働者街として発展したエリアなので、その時代のの工業遺産が多く残っています。このLudwig-Loewe-Höfeというホーフは、かつてボール盤とフライス盤の工場だったそうですが、装飾も含め工業施設だった建物とは思えないほど立派です。内部は改装され、現在はこんなきれいなホールも中にあります(Loewe Saal)。
私がまだ行ったことがない場所も含めこの辺には面白そうなものがたくさんあるのですが、ドイツの工業史の中でも重要な遺産はこれでしょうか。ペーター・ベーレンスによる設計、1909年に造られたAEG社のタービン工場です。
この工場、横に回ってみるとその巨大さが実感できます。もともとは124メートルあったのが、1939年には247メートルまで拡張されたのだといいます。昨年紹介した(やはりAEG社の)シェーネヴァイデのケーブル工場と比較しても面白いかもしれません。
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Turmstraßeに入ると、急に賑やかになり、トルコやアラブ系の人や店も増えてきます。そうそう、テーゲル空港から市内に向かうバスTXLは、ここを通ります。ベルリンを訪れる人々の多くが、最初に目にする「街らしい街」といえるかもしれません。



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