実家の近所の神社より
○早いもので日本滞在もあっという間に後半に入った。昨日は2人の弟が実家に帰って来たのだが、帰宅の時間帯やそれぞれの予定が別々で、結局家族全員が揃うことはなし。一番下の弟も今年から社会人になったので、揃って会うのはなかなか難しい。
○「ベルリンの壁」についての講演会まで1週間後を切った。講演会自体が初めてだし、うまくまとめられるかどうか、いくらかは不安もある。そんな中、自分にとって1つの支えになってくれているのが、ベルリンを発つ直前にお会いしたドイツ人の知人の体験談だ。ちょうど50年前、命をかけて鉄条網を越えた時の話、その後数年間シュタージに監視されていた時の生々しい実話。このお話を聞いて受けた驚きや感銘を自分の言葉で伝えたい。私が日本に帰って来てから、その方は家の押し入れに眠っていた自分に関するシュタージのファイルを探し出し、スキャンしてわざわざ送ってくださった。講演会ではどこまで上手に話せるかわからないが、とにかく思うのは、単に本を読んでまとめただけではない話が少しでもできればということ。再度のご案内になりますが、お時間とご興味のある方、よかったらいらしてください(詳しくはこちらより)。
○日本に帰って来ると、いつも何かしらの刺激を受けるのだが、今回新しくやってみたいと思うことが1つできた。それは定期的に走ってみようということ。先日、初めて人間ドッグというものを受けて、(まだ正式な結果は出ていないのだが)日頃あまり意識していなかった自分の健康についてみつめ直す機会を得たこと。そして、ちょうどその時村上春樹の『走ることについて語るときに僕の語ること』(文春文庫)を読んでいて、書くということを(もちろんそれだけに留まらないが)末永く続けていくためには、肉体的な健康を維持することが大事だと考えたからでもある。幸い、真ん中の弟が元駅伝選手で、今でも週末にはジョギングのコーチをしているくらいので、昨日一緒に近所を少し走り、いくつか手ほどきを受けた。弟が言うには、「(長く続けるためのコツは)もう少しいけるかなと感じるところでやめておくこと」だとか。なるほど。ベルリンのアパートの近くには大きな市民公園があるし、環境には恵まれている。少しずつ、そしてできるだけ楽しく続けていこう。
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村上春樹さんのエッセイ集をちょうど今読んでるところでした。
朝まだ薄暗いうちからのジョギング気持ちいいでしょう。