日本に戻って1週間が過ぎ、その間あっという間というべきか、そうでもないのか、よくわからないままに時間が流れていました。9月も半ばとはいえ、成田空港に降り立ったときのむわっとくる蒸し暑さには驚きました（ベルリンを発つ朝の気温はもう10度ぐらいでしたから）。長時間のフライトではずっと寝ているときとほとんど寝られないときがあって、今回は後者。成田空港からは京成と京急を乗り継げば実家までほぼ1直線で帰れるのですが、さすがにキツいので、横浜まではバスで出ました。
横須賀に着いた日、両親はちょうど旅行に出ていたので、この日のお昼は妻と京急久里浜駅前の商店街へ。歩いていると昔からやっているラーメン屋「元祖札幌や」が目に入り、懐かしさのあまり思わず入ってしまいました。すると、顔に見覚えのあるおじさんとおばさんが今でもラーメンを作っている！ちょうどお客さんが他にいない時間帯だったので、「子供の頃、この店によく食べてきていて、ちょうどドイツから帰ってきたばかりなんです」と話したら、うれしそうに聞いてくれ、無口なおじさんかと思いきや、意外と面白いことをおっしゃる。「この味噌ラーメン、昔から変わらない味ですねえ」「それって、味に進歩がないってことかい？物は言いようだからねえ。ハッハッハ」
息子さんらしい人が中に混じって働いていましたが、引き継いでくれる人がいるといいなと思い、お店を後にしました。
最近はシャッター通りになっている商店街も多いですが、久里浜商店街はまだ何とか踏みとどまっているという印象を受けました。八百屋では若いおにいさんが威勢のいい啖呵を切っていたし、頑張ってほしいです。この写真の「ときわ屋」さんには、なかなかいい味のホームページがあります。
ここまで来たからにはと、これも超久々に商店街から近いある病院の前に行ってみました。読者の方々にはどうでもいい情報ですが（笑）、私と兄弟が生まれた産婦人科です。しかし、ドアの前には「院長高齢のため廃業いたしました。長い間ありがとうございました」と書かれた張り紙が・・・。それほど前に書かれたものではないようです。寂しいですが、こればかりは致し方ないことです。思い出と感謝の念を込めて1枚パチリ。
最初の日曜日は代官山の蔦屋書店へ。ここによく来る弟に案内してもらいましたが、従来の慣習にとらわれない本の並べ方といい内装といい、大いに刺激を受けた本屋さんでした。拙著『ベルリンガイドブック』も2カ所に置いてくださっていたのはうれしかったです。その後2階のカフェで少し作業をしましたが、カプチーノ1杯900円にはちょっと驚いた（笑）。まあインターネットは使えるし、場所代も兼ねてということなんでしょう。また行ってみたい本屋なのは確かです。
台風が通過した敬老の日、新宿にて。日本で台風を経験するのも久々です。家に帰って見た、京都の町が洪水に襲われている映像には衝撃を受けました。ドイツもそうですが、今年は水の災害が多いですね・・・。
実家のネコたち。この数年で2匹が亡くなりましたが、この2匹は元気です◎
中秋の名月の夜（9月19日）
この日の夜は、大学時代の仲間3人と久々に高田馬場の焼き鳥屋で飲みました。うち2人に会うのはほぼ10年ぶり。話題は尽きませんでしたが、強く印象に残ったのは、震災が起きてからの数日間、彼らが感じたことや考えたこと。改めて、あの日から重苦しく横たわる問題の数々が想起されました。
9月の日本は5年ぶりです。限られた日数ですが、久々に秋の日本を味わい、いろいろ見聞きしておきたいと思っています。
SECRET: 0
PASS:
こんにちは。お久しぶりです。
実家の猫ちゃんたち、かわいいですね〜。私も猫を飼っていて、18年生きて、数年前に亡くなってしまいました。飼い猫が亡くなるというのは、寂しいですよね。
日本で充実したお時間をお過ごしください。記事をありがとうございました！
SECRET: 0
PASS:
オーレンカさん
こんにちは。コメントありがとうございます。
オーレンカさんも猫を飼っていらしたのですね！今まで飼っていた中で一番長生きしたのがやはり18年でした。
この度はいろいろご協力くださり、ありがとうございました。いつかオーレンカさんによるカストルフ演出の解説を読んでみたいです。