クロイツベルク時空散歩(4) - あるユダヤ人女性の記憶 -

クロイツベルク時空散歩(4) – あるユダヤ人女性の記憶 –

St-Michael-Kircheにて(2月24日) 前回お話したクロイツベルクの子供農園を見た後、私たちは再び聖ミヒャエル教会に戻った。「天使の池」のほとりに立つミヒャエル教会は1851年から61年にかけて建てられたベ…

クロイツベルク時空散歩(3) - 水路とコンクリートの狭間で -

クロイツベルク時空散歩(3) – 水路とコンクリートの狭間で –

Engelbeckenより聖ミヒャエル教会を望む(2月24日) 「クロイツベルク時空散歩」の3回目は、一風変わった遊歩道に沿って歩きます。 ヴァルデマー通りを折れて、今度はミヒャエル教会に向かう遊歩道を北に歩く(この写真…

クロイツベルク時空散歩(2) - かつての壁に沿って歩こう -

クロイツベルク時空散歩(2) – かつての壁に沿って歩こう –

クロイツベルクの街角にて(1988年夏。メヒティルトさん所蔵の写真より) この日メヒティルトさんにクロイツベルクを案内してもらう数日前、私は彼女の自宅で1988年に撮ったという壁の写真を何枚か見せてもらった。上の写真はま…

再び工事の日々 -「涙の宮殿」の周辺-

再び工事の日々 -「涙の宮殿」の周辺-

S-Bahnhof Friedrichstraße駅のホームより(3月16日) 昨年末、閉鎖されたフリードリヒ・シュトラーセ駅の「涙の宮殿」(Tränenpalast)のことをお話しましたが(その時の記事はこちら)、3月…

フリードリヒ・シュトラーセ駅の「涙の宮殿」

フリードリヒ・シュトラーセ駅の「涙の宮殿」

Tränenpalastにて(7月24日) 映画「グッバイ、レーニン!」のヒット以降、東ドイツ時代への関心が高まっている中で、2006年もいろいろな話題があった。 ベルリンにはDDR時代の生活文化を伝えるDDR博物館なる…

トラムの新路線M10に乗る(2)

トラムの新路線M10に乗る(2)

「ベルリンの壁」に沿って走るM10(7月16日) (前回のつづき) 今日は新しいトラムM10の車窓をお楽しみください。 私が乗ったWollinerstraßeの停留所から、トラムは完全にかつての壁に沿って走ります。この新…

トラムの新路線M10に乗る(1)

トラムの新路線M10に乗る(1)

U-Bahn Eberswalder Straßeにて(7月16日) 2ヶ月前、Nordbahnhof(北駅)についてお話した際に少しだけ触れた新しいトラム、M10(MはMetrolinieの意味)が5月末に開通しました…

時間の止まった場所(2) - Nordbahnhof -

時間の止まった場所(2) – Nordbahnhof –

Nordbahnhof付近にて(2005年9月23日) 前回から大分時間が空いてしまいましたが、Nordbahnhof(「北駅」)のお話の続きをしてみたいと思います。70年の前に閉鎖された駅の廃墟がそのまま残っていたり、…

時間の止まった場所(1) - Nordbahnhof -

時間の止まった場所(1) – Nordbahnhof –

U Bahnhof Friedrichstraßeにて(3月14日) ベルリン・ミッテにあるフリードリヒ・シュトラーセ(フリードリヒ通り)。古くからの交通の要衝であり、壁によって分断されていた時代は、この駅に東西の検問所…

Wachturm am Potsdamer Platz

Wachturm am Potsdamer Platz

Erna-Berger-Straßeにて(3月22日) 数日前に書いた「私とベルリンとの出会い」という長文に対して、いろいろな方からコメントをいただきました。どうもありがとうございます! 前回が長かったので、今日は短くい…

変容するライプチヒ広場(2)

変容するライプチヒ広場(2)

(前回のつづき) 前回ご紹介したライプチヒ広場にある、ポツダム広場寄りのこの工事現場。 その2日後にその前を通りかかったら、このようにメルセデスの巨大な広告幕が垂れ下がっていた。そのすばやさに驚く。これからここを通る度に…

変容するライプチヒ広場(1)

変容するライプチヒ広場(1)

ライプチヒ広場にひっそりとたたずむ、かつての壁の断片。その奥はポツダム広場(2月6日)。 私がベルリンにやって来た2000年当時、未来都市のようなポツダム広場はすでにほぼ完成していたが、隣のライプチヒ広場はまっさらな状態…

シュプレー川沿いの「本日開通」の道を歩く(2)

シュプレー川沿いの「本日開通」の道を歩く(2)

(前回の続き) これがマリー・エリザベス・リューダー館正面。「フィガロジャポン」のベルリン特集には、この建物がパウル・レーベ議員会館と紹介されていたが、これは誤りである。確かに、この2つの建物は、シュテファン・ブラウンフ…

シュプレー川沿いの「本日開通」の道を歩く(1)

シュプレー川沿いの「本日開通」の道を歩く(1)

今週は日本からお客さんラッシュ(といっても全部で2人だが)。昨日は日本から大学時代の友達がベルリンにやって来た。彼女は私のブログを読んでくれていて、その影響からか、ベルリンの新しい場所を見たいという。いつもなら、「ベルリ…

ホロコースト記念碑(2)

ホロコースト記念碑(2)

(前回の続き) このホロコースト記念碑だが、1万9073㎡の敷地の中に、全部で2711基の石碑が並んでいる。ただし、この2711という数に象徴的な意味合いはないとのことだ。石碑の大きさは全て横0.95m・縦2.38mで統…

ホロコースト記念碑(1)

ホロコースト記念碑(1)

今年新しくオープンしたベルリンの建築物の中で、最大の注目を集めたのはなんといってもこれであろう。訪れたものに、視覚的に圧倒的なインパクトで迫ってくる。「虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑(Denkmal fue…

Mauerparkの蚤の市

Mauerparkの蚤の市

昨日、アメリカから訪ねて来ている友達ら数人と、Mauerpark横の蚤の市を見てきました。Mauerparkとは、英語にするとWall Park。その名の通り、かつてベルリンの壁があった敷地内に造られた公園のことです。場…