今年はブログで新年の挨拶もできないまま3月も半ばになってしまいました。年明けまで『ベルリンガイドブック』の新装改訂版を作る作業で手が抜けず、その後すぐ家族で日本に一時帰国。2月半ばにベルリンに戻ってからまた慌ただしい日々…
アウシュヴィッツ強制収容所が解放された1月27日は、国際ホロコースト記念日に指定され、ベルリンのドイツ連邦議会では追悼式典が行われます。私は毎年この模様をテレビ中継で見ていますが、今年は一時帰国でたまたま広島県福山市に滞…
1919年は欧州の歴史において大きな転換点となった年です。第一次世界大戦が終結し、いくつもの小国が独立。欧州の勢力図が大きく変化するとともに、芸術においても新たな潮流が生まれました。 今年はその年からちょうど100年。ベ…
11月9日はドイツ史において「運命の日」と呼ばれます。この日に起きた重要な出来事の一つが、1938年の反ユダヤ主義暴動の「水晶の夜」です。今年はあの事件から80年の節目を迎えるに際し、ナチス時代にゲシュタポ本部があった記…
9月半ば頃から、ベルリンの街のあちこちで、赤黄黒を基調に「Nur mit Euch」(あなたたちと一緒でこそ)と書かれたポスターやパンフレットを見かけるようになりました。10月3日のドイツ統一記念日の中央式典は、毎年連邦…
この10月から、NHK Eテレの語学番組「旅するユーロ」シリーズのテキストで私の新しい連載が始まりました。これまでドイツ語講座には何度か書かせていただく機会がありましたが、今回はドイツ語に加えて、フランス語、イタリア語の…
ベルリン国立バレエ団に10年間在籍し、現在も多彩な活動を続けるバレリーナの針山愛美さんが、このたび自著『世界を踊るトゥシューズ』(論創社)を刊行しました。「人生の折り返し地点に差し掛かろうかというときに、これまでの歩みを…
ベルリン西地区の大通り、クーダムに入ると、近隣に響き渡る大音量が聞こえてきました。次々と続く大型のトレーラーに乗っているのは、仮装する人やパートナー同士で戯れる人たちまで多種多様。通りには楽しい雰囲気が充満しています。7…
ベルリンからレギオナルバーンに乗ると、わずか25分でポツダム中央駅に着く。プロイセンの歴史を振り返ると、ベルリンとポツダムは双子のような関係で歩んできたにも関わらず、街の規模も雰囲気も両者はまったくといって良いほど異なる…
ドイツ・デトモルト在住の稲森安太己さんは、近年活躍の場を広げている気鋭の作曲家です。6月19日から24日まで、稲森さんが作曲したオペラ『Wir aus Glas』が、ベルリン・ドイツ・オペラのスタジオTischlerei…
今年は3月末になっても雪が降るなど、いまだ春の気配にはほど遠いベルリンだが、天気の良い日に家族を連れて行ってみたい場所があった。Sバーンのゲズントブルンネン駅にはノルトクロイツ(北の十字)という別称があり、各方面からの鉄…
ミッテ地区のニコライ教会からほど近いエフライム宮殿で、「大都市の美」という展覧会が開催されています。これは19世紀前半から現代まで、都市ベルリンをモチーフに描かれた絵画を一堂に集めた企画展です。生粋のベルリンっ子の知人か…
国際都市のベルリンに住んでいると、中東地域は比較的身近に感じられます。メディアを通して接するのはテロや紛争など緊迫したニュースが多い中、ユニークなコンセプトのお店があると聞いて足を運んできました。 プレンツラウアー・ベル…
この3月半ば、ベルリン日独センターで、東日本大震災に関連した2本の長編ドキュメンタリー映画が上映されました。 大震災から7年が経過し、日本でも記憶の風化が叫ばれるようになっています。「ドイツでは原発や放射能に関する問題に…
テレビのニュースでベルリンの壁の歴史的映像が流れるのは、大抵壁が建設された8月13日(1961年)、そして壁が崩壊した11月9日(1989年)前後と決まっている。ところが、今年は様子が違った。1月末からベルリンの地元のテ…
NHKラジオのドイツ語講座は、戦後間もない1952年から続いているという伝統ある講座です(現在は月曜〜金曜の7:00〜7:15放送。再放送あり)。この4月からラジオ第2放送の『まいにちドイツ語』のテキストに1年間連載を担…
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