イエス・キリスト教会でアバドのメモリアルコンサート
地下鉄U3のティールプラッツ駅から徒歩5分の距離にあるダーレム地区のイエス・キリスト教会は、数あるベルリンの教会の中でも独自の道を歩んできた場所です。1930年に完成したこの教会は、ナチス時代、反ナチ運動を担った組織「告…
発掘の散歩術(74) -「安楽死」殺人の記念碑で考える人間の命-
光を浴びて輝くベルリン・フィルハーモニーのジグザグの屋根に向かって、透明の青いガラスの壁が伸びている。その横には様々な歴史的情報や写真が掲載されたプレートが設置され、コンサートのオフ・シーズンにもかかわらず、旅行者や地元…
発掘の散歩術(72) -公共フェリーに乗ってアルト・クラドウへ-
ベルリンの西の郊外ヴァンゼー駅に降り立つと、すぐ目の前にヴァンゼーの湖が広がる。中心部のツォー駅からSバーンで20分ほど揺られて来ただけなのに、避暑地に来たようなすがすがしさを感じる。今日はここからフェリーに乗って対岸の…
発掘の散歩術(71) – リクシャでめぐる初夏のティーアガルテン –
数年前、私がベルリンに来てからずっとお世話になっているドイツ人の知人からリクシャの招待券をいただいた。リクシャとは自転車タクシーのことで、実は日本語の力車に由来する言葉。知人の息子がリクシャのツアーのガイドをやっていたの…
近所の憩いの場、フォルクスパーク
ヴィルマースドルフのフォルクスパークは、2.5キロに及ぶ東西に細長い公園です。自宅から近い割に、これまではよほど天気のいい日に散歩に行くぐらいだったのですが、ここのところは日常的に活用する機会が多くなりました。 1つはた…
発掘の散歩術(67) -ベルリン動物園 子供たちの笑顔の向こうに-
昨年初頭、息子が誕生して少し経ってからベルリン動物園の年間カードを購入した。年間カードにもいくつか種類があるが、子供が満1歳の誕生日の翌月末まで有効なBabyCard XLは、赤ん坊と両親の分の入場料を含め35ユーロで購…
発掘の散歩術(66) ベルリンの難民をめぐって(2)
-ボヘミアの新教徒たち-
地下鉄U7のカール・マルクス通り駅で降り、喧噪に包まれた大通りから一歩横に入る。5分も歩くと、軒を連ねる建物は背丈が低くなり、牧歌的な空気が流れる。 ここはノイケルン区のリクスドルフ(ドルフ=村)。同区の発祥ともいえる古…
アジア美術館のナウマン・コレクション展
ベルリン・ダーレムにあるアジア美術館で、ドイツ人の美術収集家クラウス・F・ナウマン氏が同美術館に寄贈した「ナウマン・コレクション」の特別展が開催されています。このコレクションをご紹介するには、まずアジア美術館の歴史に触れ…
晩秋のテーゲル湖畔を歩く
先週末、北のアルト・テーゲルに住む知人のHさんからお誘いをいただき、久々に地下鉄U6の終点のアルト・テーゲルに行く機会があった。駅前から伸びる同名の通りを西に5分ほど歩くと、テーゲル湖(Tegeler See)の船着場が…
ベルリン 発掘の散歩術(61) – バイエルン広場の隣人たち –
「あなたもここに住んでいたのですか!」。思わず本人にそう声をかけたい気分に駆られた。 地下鉄U7のバイエルン広場駅の周辺は、戦前多くのユダヤ人が住んでいたことで知られる。最近、駅が改装されたのを機に、この場所の歴史を伝え…
マルティン・グロピウス・バウのテルアビブ美術館展
2015年は、ドイツとイスラエルの国交樹立50周年という節目の年。これを記念して、ポツダム広場から近いマルティン・グロピウス・バウ(Martin-Gropius-Bau)でテルアビブ美術館展が開催されています。 西ドイツ…
変わりゆくツォー駅周辺
この数ヶ月、ほとんど更新できないまま、あっという間に5月に入ってしまいました。久々の更新の機会に、最近変化が著しいツォー駅周辺の様子をお届けしたいと思います。 2006年にベルリン中央駅が完成した後、長距離列車は通過する…
「西ベルリン」の回顧展
東西ドイツ統一後10年から15年くらいにかけてでしょうか、東(オスト)とノスタルジー(郷愁)を掛けた「オスタルギー(Ostalgie)」という造語がよく使われた時期がありました。統一25周年の今年は、西ベルリン時代に焦点…
発掘の散歩術(54) -ノイケルンの天井で遊ぶ-
地下鉄U7のノイケルン市庁舎駅で降りて地上に出ると、ショッピングセンター「ノイケルン・アルカーデン」は目の前だ。トルコ系移民の家族連れが目立ち、ベルリンのショッピングセンターの中でもとりわけ混み合っている。大手家電量販店…
発掘の散歩術(50) -ピアノ・サロン・クリストフォリでアンティークの音色を愉しむ-
おかげさまで50回目の節目を迎えたこの連載で、ヴェディング地区はまだ一度も取り上げたことのないエリアである。行政区分上はミッテに属するが、これといった観光名所があるわけでもなく、どちらかといえば日頃注目されることの少ない…
発掘の散歩術(46) -ビキニ・ベルリンの再生!-
「ビキニ・ハウス」。ツォー駅からほど近い場所に位置し、風変わりな名前を持つこの商業ビルは、隣の映画館ツォー・パラストと並んで、戦後の西ベルリンに建てられた代表的な建築の1つだ。建物の真ん中の階にあるアーケード(渡り廊下)…
ユニクロ・ベルリン店初訪問!
11日(金)に「ユニクロ」のドイツの1号店がオープンし、大きな話題を集めました。さすがの私もちょっと気になって、翌土曜日の夕方に様子を見に行ってきました。 オープン直後だったことを差し引いても、何だかとても不思議な光景で…
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