昨年6月下旬のある日、ベルリンで長年お世話になっているメヒティルトさんから、こんな連絡がありました。「私が働いていたゲマインデ(教会)に使われていない古いアップライトのピアノが置いてあるの。前に中古のピアノが欲しいと言っ…
2021年最初の投稿が1月も終わり頃になってしまいました。ドイツでは数日前にロックダウンが2月14日まで延長されました。感染者がなかなか減らず、厳しい状況が続きますが、毎日健康に過ごせることのありがたさを強く感じる日々で…
「パパ、つまずきのいしのしゃしんをとりにいきたい」 クリスマスの翌日の昼間、5歳の息子が突然こんなことを言いました。今年のクリスマスは本人の希望で子供用のカメラをプレゼントしたので、それを使って写真を撮りたいというのです…
11月2日から部分的ロックダウンが再び始まってから1ヶ月、あっという間に12月に入りました。この状況に加えて寒さも厳しくなり、体をほとんど動かさない日々を送っています。月曜の夕方、ミッテに用事ができたので久々にSバーンに…
現在発売中の岩波書店『世界』12月号で、「生への列車・キンダートランスポート3――ヘンリーに会うイスラエルへの旅(前編)」を寄稿させていただきました。これは同誌に寄稿した2017年3月「クエーカーが救った子供たち」、20…
この9月末から始まるNHKのテレビ語学講座『旅するためのドイツ語』のテキストに、半年間の連載を担当させていただくことになりました。気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、通常の『旅するドイツ語』というタイトルに「ための…
早いもので今年も9月に入りました。この夏を振り返ってみると、『明子のピアノ』(岩波ブックレット)を刊行したことが私にとって一つの大きな出来事だったように思います。嬉しいことに、多くの方から貴重なご感想をいただきました。8…
この度岩波ブックレットから『明子のピアノ 被爆をこえて奏で継ぐ』を刊行させていただきました。 岩波書店のHPでは、本の内容がこのように紹介されています。 一九歳で広島の原爆に命を奪われた河本明子さん。その愛奏していたピア…
4月以降、神戸大学大学院教授の藤野一夫先生によるドイツの文化政策についての論考を掲載させていただきましたが、そのお弟子さんで、神戸大学のダブルディグリー制度を利用して現在ハンブルク大学でドイツの音楽学校制度の研究をしてい…
神戸大学大学院国際文化学研究科の藤野一夫教授が、『新型コロナ危機に対するドイツの文化施策』に続いて、『パンデミック時代のドイツの文化政策』という連載記事を拙ブログに提供してくださることになりました。その中心テーマとなるの…
雑誌『BRUTUS』の最新号が発売されました。特集は「クラシック音楽をはじめよう」。1980年創刊の『BRUTUS』初のクラシック音楽特集とのことで、スタッフの方々の意気込みも相当高かっただろうと思いますが、コロナ危機に…
先週、ベルリン在住の作家、多和田葉子さんによる『理性へ、彼女は静かに訴える』というエッセイが朝日新聞に掲載されました。現在のドイツとベルリンの様子がよく伝わってくる内容だったのですが、その中で特に印象に残った箇所を下記に…
今年は戦後75年の年。このような節目の年には、特に4月に入ると「今日はどこどこの強制収容所が解放されてから00周年です」というニュースが連日のように新聞やテレビで報じられ、ヨーロッパの終戦記念日にあたる5月8日から9日に…
ドイツはこの日曜から夏時間に変わりました。間もなく3月も終わろうとしていますが、まったく何というこの1ヶ月だったでしょう。私は1月末から4週間ほど日本に一時帰国をして、ベルリンに戻ったのが2月末でした。その少し後に地元の…
1月27日のアウシュヴィッツ解放75年を前に、シュタインマイヤー大統領がドイツ大統領として初めて、イスラエルのホロコースト記念館、ヤド・ヴァシェムでスピーチをした。冒頭にヘブライ語、その後英語で話すシュタインマイヤー氏に…
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