ベルリン工科大学の掲示板にて
海外での生活は家探しから始まる。留学、赴任、ワーキングホリデーなど、海外に住むきっかけは人によって様々だろうが、どこに住むのかというのは、常に大きな問題である。今回から数回に分けて、私がちょうど5年前にベルリンにやって来た時、どのようにして住む家を探したのかということと、ベルリンで最初に住んだ家の思い出についてお話してみたいと思う。ひょっとしたら、これからドイツに来る方の何らかの参考になるかもしれないという願いもあってのことである。
私がベルリンにやって来たのは、2000年の9月末。すでにその前に2回ほどベルリンを訪れたことはあったが、いずれも団体での行動だったため、その時と今回とは状況が違う。私は、日本を経つ直前に送られてきたベルリンの大学の入学許可証を手にはしていたものの(その際、大学側に学生寮をどこかあてがって欲しいとお願いしていたが、何の返事ももらえなかった)、唯一の知り合いと呼べる人もその前に一度会ったことがあるだけで、結局全てを自分でこなさなければならなかった。
入学許可証を持っていても、ドイツの大学で勉強するには普通、DSH(Deutschen Sprachpruefung fuer den Hochschulzugang)と呼ばれるドイツ語の試験をクリアしなければならない。ベルリンに着いた翌日、私はベルリン自由大学で早速その試験を受けたが、明らかに力不足で、残念ながらどう奇跡が起こっても合格するとは思えなかった。DSHは学期ごとに1回しか行われないので、次のチャンスは半年後。語学学校に通いながらドイツ語の勉強をするにしても、まず住む家を探して、住民登録をしなければならない。
DSHを受けた翌日、私はホテルからユースホステルに居を移した。最初は町のほぼ中心にあるYHに泊まったが、そこは最大3泊までしか連泊できないとのことで、その後ツォー駅近くのYHに移った。居心地が悪くなかったこともあって、結局そこに10日間ぐらいいたように思う。
さて、家探しだが、ベルリンに着いてすぐ、その唯一の知り合いの方からいくつかの方法を電話で教えてもらっていた。私はそれにしたがって、家探しを始めることにした。幸いにして、ベルリンの住宅事情は、ミュンヘンなどに比べるとそれほど悪くないとのことだった。
(つづく)
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興味深い内容ですね。続きを楽しみにしてます。
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こんばんは。先ほどはどうも。それにしても、偶然の再会でしたね。
早速ブログのほうにお邪魔しました。
ベルリンでの家探し。色んな物件があるだけにどこに住もうか迷いますよね。私は、ベルリンに来てから5回は引っ越ししています。
つづき、楽しみにしていまーす。
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>kaoluさん
先ほどはどうも。本当にびっくりしました。あの韓国料理屋は、しばらくご無沙汰していた人にばったり会うことがよくある不思議な場所なんですよね。kaoluさんのブログにも早速お邪魔しました。お互いがんばって続けましょう!
>lignpontoさん
住む家というのは、そこが日々の生活の基盤になるわけですから、常に大きな問題ですよね。続き、もう少しお待ちください。