「ベルリンの壁」に沿って走るM10(7月16日)
(前回のつづき)
今日は新しいトラムM10の車窓をお楽しみください。
私が乗ったWollinerstraßeの停留所から、トラムは完全にかつての壁に沿って走ります。この新しい路線で私が興味を持っていたのはやはりその点でした。壁のあった場所は今でも空き地になっていることが多いのが一目瞭然です。
壁記念館を通り過ぎるあたりから、本物の壁が見えてきます。壁を車窓に眺めながらトラムが走るというのが、ちょっと不思議な気分。
日曜日だけに観光客が多い。
地下鉄の駅Bernauer Straßeを過ぎたあたりから、なだらかな坂を下っていきます。
最後はぐるりと左に回って、目新しいNordbahnhof(北駅)のホームに到着。新路線は全長1,8キロなのであっという間でした。
この路線は数年後にベルリン中央駅まで延長される予定。ここから繁華街のあるFriedrichstraßeまでは、Sバーンで2駅ほどの距離です。
たったそれだけの距離なのに、両者の駅の周辺には雲泥の差があります。一段高いところに作られた駅から周囲を見回してみるとこんな感じ。ここは長い間、時代から取り残された場所でした。時計回りでちょっと見渡してみましょうか。
奥にぽつんと寂しげに立っている戦前の駅舎。
右側のワゴン車のほぼ真上に見えるのが現存する壁。これについては以前ご紹介しました。
ブルドーザーが作業をしている一段高い敷地は、Todestreifenと呼ばれる壁の緩衝地帯でした。ここは将来公園になるようです。
この新しいトラムM10が開通したことにより、プレンツラウアーベルク地区からミッテに抜けるのが容易になりました。この周辺の風景も、これから少しづつ変わっていくことでしょう。
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中央駅さま:無沙汰しております
上記掲載の、ブルドーザーの向こうに霞んで見える「戦前の駅舎」とは、例の4月29日付けBlogに登場していた「70年前から廃墟となっている駅舎」のことでしょうか? 確か、その駅舎のすぐ後ろに巨大な近代的ビルが覆い被さる様にそそり立っており、その構図とそっくりなのです。ビルの天辺に取り付けられた「ビルの名称・マーク」と思しき標識らしきものにも、見覚えがあります。
こうしてブルドーザーが作業中のまま放置されているとは、この周辺でも、近日中に再開発の工事が始まるのでしょうか?
何かご存知でしたら、お報せ下さい。Yozakura 敬白
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訂正です
上記にて引用したBlogですが、4月28日付け《時間の止まった場所(1)》でした。昔日の繁栄ぶりを伝える駅の風情も豊かな廃墟の表情が印象に残っていたので、お尋ねした次第です。失礼しました。
お元気で。
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Hbfさま
ベルリンで市電に乗った気になりました。目的を持たずにぼーんやりと遊びに行きたいものです。。
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>Yozakuraさん
コメントありがとうございました。こちらこそご無沙汰しております。「戦前の駅舎」とはおっしゃる通り、以前ご紹介したものです。説明不足ですみませんでした。この駅の敷地内は公園になるようですが、長期的にはどういうプランなのかは私も知りません。ただ、繁華街になるようなことはなさそうです。この駅舎は壊さないでほしいものですが。
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>AUtyさん
>ベルリンで市電に乗った気になりました。
それでしたらうれしいです。市電は、バスや地下鉄にはない味わいがありますよね。
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すみません、引き続きTBしてしまいました。
このトラムM10は本当に便利ですよね。
今回 Warschauer Str. から乗って、途中下車を何回もしながら
Prenzlauer Berg 巡りをしてきました。
思わぬ壁記念センターとの出会いがいちばんの収穫でした。
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>NEPODJAさん
M10は私もお気に入りの路線です。
東の主要なところをかなり要領よく見て回れますよね。こちらからもTBさせていただきます。
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こんにちは。
TBですが、言及リンクがないと受け付けない設定にしてあったので
それを解除しました。
よろしければまたTBしてみてください!たぶんうまくいくと思います。