Frohe Weihnachten!

皆さん、Frohe Weihnachten(メリークリスマス)!
昨夜のクリスマスイブは、同じアパートの別館に住むドイツ人カップルのパーティーに招待されました。彼ら(ゼバスティアンとヨアンナ)のことは、いつか「隣人のありがたさ」で一度お話したことがあります。ドイツ人にとってクリスマスは非常にプライベートな行事で、こういう場に招かれるのはなかなかないことなので、喜んで行って来ました。
この日はゼバスティアンの両親がミュンヘンから来ていた他、ヨアンナがバイトしているパン屋さんのオーナーやそのブラジル人の彼女、エアバス社のエンジニアをしているフランス人、あと日本人の私といった具合になかなか国際色豊かでした。
食事は8時過ぎから始まったのですが、心のこもった料理をいただいているうちに、たちまち0時を回っていました。日付が変わったところで、ヨアンナが白い下敷きのようなものを持ってきて、それを割って一人ずつに渡します。何のことかと思っていると、これから始まるのはポーランドのカトリックの伝統習慣らしく、下敷きに見えた白い板はHostieと呼ばれる祭餅でした。ちなみにヨアンナはドイツ人とポーランド人のハーフです。
これを持って、その場に居合わせる人一人に挨拶して回ります。まず相手の祭餅を少しちぎって口に含み、その人に対する感謝の気持ちと、来る年も幸せでありますようにと言葉を掛け合うのです。この日初対面という人も中にはいたのですが、こうやって面と向き合って相手のことを思いやろうとすると、親密な空気がそこに生まれ、なんとも温かな気分になってくるのは確かです(男女問わずハグするのは結構疲れますが^^;)。キリスト教国におけるクリスマスという行事の本質を垣間見たような気がしました。
(後記)Kenさんがこの習慣のことを詳しく触れられています。興味のある方はこちらをぜひご一読を!
その後は、お互いのプレゼントを開封し合います。クリスマスツリーの下には2人からのプレゼントがランダムに置かれていて、私の名前の書かれた包装もちゃんとその中にありました^^)。
もう何度もドイツのクリスマスを経験してきましたが、今年はとりわけ思い出深い聖夜となりました。



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12 Responses

  1. わに
    わに at · Reply

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    まさとさん、Frohe Weihnachten!素敵ですね。お羨ましいです。
    東京はクリスマスでも慌しく、昨日もあの彼と打ち合わせでした苦笑
    昨年のクリスマスはミュンヘンのフラウエンキルヒェで過ごしましたが、
    22時にミサが始まり、24時に閉祭、とても厳かなクリスマスで素敵でした。
    夕食は日記に書いたようにバーガーキングでしたけど。。。

  2. こうま
    こうま at · Reply

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    お久しぶりです!なんて素敵なクリスマス♪
    羨ましいです!
    やっぱり日本のとはなんか違いますよね。
    明けたら慌しく正月仕様に切り替えが始まってたり・・・。(苦笑)
    あ、某オケの皆は今年も大橋でがんばってるみたいですよ。(笑)

  3. gramophon
    gramophon at · Reply

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    家族と過ごすドイツ人のクリスマスに招待されるのは、とても名誉なことですね!マサトさん。
    それ故、Weihnachtenのレストランは超暇でした。イブの午後になると街中から人が消えたように、ひっそりとしてた記憶があります。逆にSivesterの忙しいこと。日付が変わるとほとんどドンチャン騒ぎでした。

  4. akberlin
    akberlin at · Reply

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    ぬくもりのあるクリスマスをお過ごしになられたのですね。
    すばらしいです。ベルリンは東寄りな街だけにポーランドや
    チェコ出身、あるいは親が東欧諸国出身、という人が多かった
    ようにも思います。ステキな思い出の夕べの報告、ありがとう
    ございました(^^)。

  5. Ken
    Ken at · Reply

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    メリークリスマス!
    バーゼルで友人宅にクリスマスの晩餐に呼ばれたことがあるのですが、
    そのときの「白い下敷き」は
    Brotって呼ばれてました。いろいろな呼び方があるんですね。
    そのときの日記↓
    http://blog.livedoor.jp/d79254oberried/archives/23125.html

  6. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >わにさん
    コメントありがとうございます!
    わにさんはミュンヘンでクリスマスを経験されたのですね。
    フラウエン教会のミサ、すてきだったことでしょう。
    しかし夕食がバーガーキングとは(笑)
    そういう出来事ってなかなか忘れませんよね。

    「あの彼」は今東京なのですね。どうぞよろしくお伝えください(笑)

  7. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >こうまさん
    これはこれは、お久しぶりです!

    >やっぱり日本のとはなんか違いますよね。
    ホント違いますね。
    街のイルミネーションとか、そういう表面的なことではそう大差はないですが、そこに住む人々の暮らしの中に入っていくと見えてくるものが全然違います。彼らに「日本ではクリスマスはどう祝うのか?」と聞かれて、答えに少し困りました(笑)。

    >某オケの皆は今年も大橋でがんばってるみたいですよ。
    今年もやはりそうですか(笑)。まあ、あのオケにとってはそれこそ伝統行事みたいなものですからね。

  8. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >gramophonさん
    >イブの午後になると街中から人が消えたように、ひっそりとしてた記憶があります
    本当に不気味なほど街が静まり返りますよね。
    そして、おっしゃる通りジルベスターになるとがらっと変わります。
    あのコントラストは強烈です。
    レストランで働かれていたら、そのあおりをモロに受けることになるのでしょうね。お店にとっては稼ぎ時なのでしょうけれど。

  9. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >akberlinさん
    ベルリンは本当に東欧系の人が多いですよね。
    ドイツ人でも苗字が東欧・ロシア系という人に出会うことが結構あります。ベルリンのこの地理的条件が、街に独自のカラーを与えているといえるかもしれません。

  10. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >Kenさん
    ブログ拝見しました!
    これです、まさにこれ!私よりもはるかに詳しく説明されていますね。
    「お母さんはポーランドの出身」というのもまさに一緒で、文化風習という点で大変興味深かったです。TBを試みてみますね。

  11. shinno
    shinno at · Reply

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    遅くなっちゃいましたけど、フローエ・ヴァイナハテンです。
    今年はいろいろあったけど、なんとなく思い出に残るクリスマスになりましたっ。
    さ、年末に向けて頑張るぞっ!!

  12. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >shinnoさん
    今日はDSOの今年最後のコンサートですね。
    すてきな本番になることを願っています。
    時間が取れたら僕も行きたいんですが。
    Guten Rutsch ins 2007!

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