森鴎外ゆかりの地を訪ねて(1)

文京区団子坂にて(4月7日)
日本に一時帰国していた4月のある日、都営三田線の白山で出版社勤務の知人に会った後、私は千駄木の方に向かって歩いた。今回は下町をゆっくり散策する時間は取れなかったのだが、ベルリンに戻る前にいくつか訪ねておきたい場所があったからだ。本郷通を越え、昔ながらの商店が残る団子坂を下っていくと、やがて最初の目的地が右手に見えてきた。文京区立本郷図書館、この中に鴎外記念館がある。
建物の裏手に回ると、大きな銀杏の木が立っている。森鴎外が1892年から60歳で亡くなる1922年まで住んだ旧居「観潮楼」の跡地で、数々の名作がここから生れた。建物は戦災などにより焼失したが、銀杏の木は鴎外が生前のときから同じ場所に植えられているのだそうだ。残念ながら、記念館は現在改装中で、中に入ることはできなかった。
団子坂下から三崎坂(さんさきざか)を上って谷中に入る。お寺のような外観の谷中小学校の前には、「平成二十年度 入学式」の看板が立っていた。
瑞輪寺、多宝院、浄延院、自性院・・・この辺にはいったいいくつの寺が立ち並んでいるのだろう。ゆっくり見て回りたいところだが、残念ながら今回はあまり時間がない。次の目的地に向かって、やや急ぎ足で歩くことに。
なかなか情緒のある三浦坂を下ると、今度は根津2丁目に入る。
(つづく)
関連記事:
東京・谷中を歩く(1)(2008-03-03)
東京・谷中を歩く(2)(2008-03-05)

sponsored link



LINEで送る
Pocket



4 Responses

  1. あk
    あk at · Reply

    SECRET: 0
    PASS:
    先日ベルリンの鴎外記念館に行きましたが、東京の記念室の工事中の案内が出ていました。次回帰国の際は、まずベルリンの方へ問い合わせるのが良いかと思います。参考まで。

  2. Tsu-bu
    Tsu-bu at · Reply

    SECRET: 0
    PASS:
    上野の寛永時を中心に寺町として発展してきた谷中には、70以上のお寺があるといわれています。お盆やお彼岸の時期には町中にお線香の香りが漂います。
    お寺の境内でパフォーマンスを続けているアーティストもいて、ダンスや演劇、音楽などアートの舞台でもあるんですよ。
    谷中は坂の町でもあり、三浦坂、善行寺坂、あかじ坂、もみじ坂など、それぞれ名前にも由来があり歴史を感じます。
    三浦坂は好きな坂道ですが、あの急勾配上りはきついです。
    「鴎外ゆかりの地」次はあそこかしら・・・。

  3. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

    SECRET: 0
    PASS:
    >あkさん
    アドバイスありがとうございます。
    ベルリンの鴎外記念館には何度か行っていますが、最近有料になりましたね。今度はぜひ東京の記念館を訪れたいです。

  4. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

    SECRET: 0
    PASS:
    >Tsu-buさん
    70以上もお寺があるのですか!今回は残念ながら急ぎ足でしたが、次回はのんびり寺めぐりでもしたいです。あの街の坂の作り出す情緒も好きです。住んでいる方には大変でしょうけれど・・・

    >「鴎外ゆかりの地」次はあそこかしら・・・。
    向かっている方向からご想像がついたでしょうか。多分そこで間違いないと思います(笑)。

Comment

CAPTCHA